日大高FW秋山誠二「目標はベスト4なのでそこに辿り着けるように」
9月14日、第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選の2次予選の2回戦が行われ、日大高が市立金沢に1-0で勝利を収め3回戦進出を決めた。 【フォトギャラリー】日大高 vs 金沢 序盤からサイドの空いたスペースを巧みに使いながら分厚い攻めを続ける日大高。しかし、市立金沢の粘り強い守備に加え、初戦の緊張感からか自らのフィニッシュにも精度を欠き、なかなかゴールを割ることができない。 「苦しい展開に行ったなっていうところがあります。でも最初からチャンスが多くあったのに、最初の辺は自分も含めて1対1を外したりとか、決定機が決め切れないところが多かったので、そういうのが決め切れないで行くと苦しい展開になるっていうことは、今までも何回もあってわかっていたことですが…」 FW10秋山誠二は自分たちの思いとは裏腹に苦しくなった試合展開を振り返った。自らもGKとの1対1の決定的場面を仕留められず苦しんだが、28分、FW9古田裕斗からのラストパスでようやく先制のゴールをこじ開けた。 「いいタイミングで自分としては抜け出せたというか、もう一枚のフォワードが逸らして自分が行くっていうのをずっと練習して、自分たちの形だったので、いつも通りにできました。1つ前で1対1のビックチャンスを外しているので…やっぱり自分が決めきれなくて負けた試合っていうのはこれまでたくさんあったので、そうはならないように自分で絶対決めるっていう気持ちでいきました」 先制はしたものの前半は1点止まり。「外に優位ができていたのでそこを上手く使っていこう」(日大高・山内大輔監督)の思惑とは裏腹に後半は空いていた両サイドのスペースを市立金沢にケアされ、終わってみれば得点は秋山の1点のみという結果に終わった。 「前半は悪くないというか、もう少し自分たちができたのに、ただ2点目が取れなかったっていうのが、後半が苦しかったところにつながっていると思うので、もう1点欲しかったですよね。対策されてきたところで、もっと自分たちの形というのがあるので…選手権の1回戦ということで、僕らは初戦で少し全員が硬くなっているところもあったとは思うので、そういうところの緊張感と、あとは1-0で勝ってるっていう少し気の緩みとかも自分たちに出てたのかなと思います。そこは反省点ですね」 追加点を取りに行くはずが、結果的に守る40分に。「いや、きついです。きつかったです。そうですね暑さもありますし、やっぱり2点目、3点目が、普通にチャンスがいっぱいある中で取れないっていうのは、どんどん自分たちの流れが落ちていくパターンなので。ピンチもいっぱいありましたし、そこは怖かったです。去年の選手権は初戦で0-1で負けてるんで。自分は(その試合に)少し出ていて、その初戦で何もできずに負けた悔しさっていうのは、この1年間ずっと持ってたんで、やっぱりその怖さっていうのは常にありました」。負ける怖さを抱えながらボールを追い続け、結果的には逃げ切ると言う形で勝利は手にすることはできた。 「ディフェンスラインが頑張ってくれてたので、もっとFW陣は点を取るべきだったかなと思います。本当に2点目が決め切れなかったし、自分としては収め切れなかったりとか、ボールロストとかもいっぱいありましたし…もっと自分はできると思っているので少し反省点の多い試合でした」と、やり切れなかった悔しさを滲ませる。 「この戦い方は、今日の試合の感じでは絶対に次は苦しくなってくるので、1ヶ月あるので改善できることは改善して、リーグ戦もあるのでそこはしっかり勝ち切って、次に繋げていきたいと思います。自分たちの目標はベスト4なのでそこに辿り着けるように」 所属するK2リーグは現在4位、昇格も手に届く位置にいる。再開するリーグ戦で弾みをつけて3回戦での爆発に期待したい。 (文・写真=西山和広)