元稀勢の里の二所ノ関親方「本当に格好良かった」北の富士勝昭さんの死去を悼む
大相撲の元横綱北の富士勝昭さんの死去が明らかになり一夜明けた21日、元横綱稀勢の里の二所ノ関親方(38)が故人を悼んだ。九州場所が開催されている福岡国際センターで取材対応し「非常に悲しい」と肩を落とした。 【写真】1976年9月、北の富士さんと富子さんの結婚式 時代は異なれど、ともに角界最高位へ上り詰めた。2人きりで向かいあって食事をする機会もあったという。「楽しい思い出はたくさんある。一緒に食事する時も、着物やピンクの外とうを着こなしていて、本当に格好良かった。立ち姿、座り姿もビシッとされていた」と振り返った。 今年に入り、横綱会に関する案件で電話をしたことがあったという。「その時に声に元気がなくて心配していた。その後、名古屋場所のテレビ解説に出演されていて安心していたのですが…」と話した。 稀勢の里として奮闘した現役時代には、解説者の北の富士さんからテレビ越しに力をもらった。「愛のある解説をしていただいた。厳しさもあったけど、期待していただいていることが励みになりました。特に大関時代、横綱まであと少しで優勝できない状態の時、すごく応援してくださった」。感謝の思いも込めながら、しみじみ語った。