2024年を彩った俳優・河合優実 その魅力に迫る映画&ドラマ15選
『PLAN 75』( 2022 )
尊厳死制度に翻弄され導いた答えとは 第75回カンヌ国際映画祭 カメラドール 特別表彰 少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度「プラン 75」が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチは78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は「プラン 75」の申請を検討し始める。一方、市役所の「プラン 75」の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリアは幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の「プラン 75」関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に臨む日々を送る。 [監督・脚本] 早川千絵 [出演] 倍賞千恵子/磯村勇斗/たかお鷹/河合優実/ステファニー・アリアン/大方斐紗子/串田和美 [配給] ハピネットファントム・スタジオ 2022年6月17日(金) 公開
『冬薔薇』( 2022 )
実力派キャストで固めた寄る辺なき者たちの人間ドラマ ある港町、専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみ、友人や女から金をせびってはダラダラと生きる渡口淳。“ロクデナシ”という言葉がよく似合う中途半端な男。両親は埋立て用の土砂をガット船と呼ばれる船で運ぶ海運業を営むが、時代とともに仕事も減り、後継者不足に頭を悩ませながらもなんとか日々をやり過ごしていた。淳はそんな両親の仕事に興味も示さず、親子の会話もほとんどない。そんな折、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。そこに浮かび上がった犯人像は思いも寄らない人物のものだった。 [脚本・監督] 阪本順治 [出演] 伊藤健太郎/小林薫/余貴美子/眞木蔵人/永山絢斗/毎熊克哉/坂東龍汰/河合優実/笠松伴助/伊武雅刀/石橋蓮司 [配給] キノフィルムズ 2022年6月3日(金) 新宿ピカデリー他にて全国公開