リードを固定され『6年間半径1mしか動けなかった犬』 保護の様子に「よく頑張った」「涙が止まりませんでした」
ジョンくんとコミュニケーションをとってみると…
状況を確認したあにまるずさんは、噛まれる覚悟でジョンくんとコミュニケーションをとってみます。するとジョンくんは「ニコッ」と愛らしい笑顔を見せてくれたのでした。素敵な笑顔からは、ジョンくんの優しい性格がうかがえます。 「笑ってくれたと思い、驚きました!こんな顔できるんだとほっとしました」と安堵したというあにまるずさん。 「すごい甘えん坊で散歩大好き、おやつ大好き、元々6年前までは大切に飼われていたんじゃないかな?ってのがすごく伝わってきます」とも話します。 当時、ジョンくんの警戒心をほどくために、長い時間をかけてコミュニケーションをはかりました。あにまるずさんは「動画で飛ばした部分に関しては、かなり時間をかけて人間が大丈夫だよってことを伝えてました。やはり6年という歳月はジョンくんを人間不信にさせてしまってもおかしくないものだったので」といいます。 時折しっぽを振りながら、近づいてくるジョンくん。優しく語り掛けるあにまるずさんに対して、徐々に警戒心が薄れてきたのでしょうか。 しばらくするとあにまるずさんは、ジョンくんを迎える準備をするために、一度その場を離れようとします。 「また来るからね」と優しく語り掛けると、驚くことにジョンくんは「ワン!」と吠えてくれたのでした。近所の方によると、ジョンくんは普段吠えることはなかったそう。そんなジョンくんに対して、あにまるずさんは「すぐに迎えに行かなきゃ」という気持ちになったといいます。
改めてジョンくんのもとへ
病院に連れて行く準備等を整え、ジョンくんを迎えに行ったあにまるずさん。再開したときの様子について「前回とは違いすぐに認識してくれたみたいで手がかからなかったです。受け入れてくれている気がしました」と教えてくれました。 病院に連れて行くために、頑丈に固定されたリードの綱を切断。安全に配慮し、2人がかりで作業します。 無事に縄が切断されると“見えていたのに触れられなかった景色”に出会えたジョンくん。 「行ってみたかったんだ!」と言わんばかりに走り出す様子に、心を動かされます。 その後、ジョンくんに負担がかからないように、時間をかけてクレートへ誘導。無事に保護し、ジョンくんとともに病院へと向かったのでした。 病院に行ってからは、手術などを経て投薬治療を控えているというジョンくん。あにまるずさんは現在の様子について「手術をしてからは、軽快に動くし、ご飯もよく食べていて、筋肉は足りないけど、普通の犬に見えます。徐々に安定した生活をおくることができています」と教えてくれました。 保護されるまでの様子を目にした人々からは「こんな長い間繋がれてたのに、優しい目をしてる。本当に優しい子なんだよね」「ジョンくん、幸せになってね」「縄が切れたとき、自然と涙が溢れてきました」といったコメントが寄せられています。 あにまるずさんたちに出会い、6年間の生活に終止符を打ったジョンくん。きっと今後は、幸せいっぱいの日々が待っていることでしょう。
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