【みんなの年収】平均給与は「460万円」で3年連続上昇!でも「正規・非正規」では大きく異なる結果に…
2024年9月、国税庁から発表された資料によると、令和5年度の日本の平均給与は460万円という結果になりました。 ◆【グラフ】平均給与の推移や、《調査結果》非正規労働を選択した理由を見る 物価は猛スピードで上がっていくものの、賃金は一向に上がらないと嘆く人も多い日本ですが、実は平均給与は3年連続で増加しています。 当記事では、正規雇用・非正規雇用の平均給与の違いや現状について解説します。何らかの事情により正社員として働くのが難しい人たちが、どのように賃金を増やしていくべきなのか考察していますので、参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
正規雇用・非正規雇用の平均給与は2.6倍も違う
国税庁の調査によると、令和5年度の平均給与は460万円という結果になりました。3年連続での上昇となり、2014年から10年間で見ても右肩上がりに推移していることがわかります。 一方、令和5年度の平均給与についてさらに詳しいデータを見てみると、正社員の平均給与(給与+賞与)が530万円なのに対し、非正規雇用は202万と大きく差が開いていることがわかりました。およそ2.6倍もの開きがあります。 平均給与はどんどん高まっている一方、受け取った給与の額面だけでみると、正社員と非正規雇用の格差は大きいといえるでしょう。
正社員と非正規の給与格差について
正社員と非正規雇用の平均給与は大きく異なりますが、その原因は「労働時間の短さ」と「賃金の高さ」の両方が挙げられます。 この項では、それぞれの原因についてデータを見ながら深掘りします。 ●労働時間の短さ 厚生労働省が非正規雇用者に対して現在の働き方を選んだ理由を尋ねたところ、次のような結果になりました。 「正規の職員・従業員の仕事がないから」と回答した不本意非正規雇用労働者は男女ともに減少傾向にある一方で、「自分の都合のよい時間に働きたいから」、「家事・育児・介護等と両立しやすいから」といった回答が増加。 ライフスタイルなどに合った働き方を選んでいる人が増加傾向にあることがわかりました。 ●正社員と非正規雇用では賃金も大きく異なる 非正規雇用者は、一般的に正社員と比べて賃金も低いのが現状です。 厚生労働省の資料によると、時間あたりの賃金は正社員が2014円、短時間正社員が1900円であるのに対し、非正規労働者は1407円、短時間非正規労働者は1392円。 正規雇用と非正規雇用とで、約500~600円ほどの差が見られました。