J2はラスト5へ。自動昇格、プレーオフ、残留争いを展望!今節の結果次第で清水と横浜FCがJ1昇格、鹿児島がJ3降格が決まる可能性も… | Jリーグ
【国内サッカー・Jリーグニュース】明治安田J2リーグは今週末よりラスト5試合に突入。自動昇格、プレーオフ、残留という3つの争いにフォーカスして展望する。 【小森飛絢(ジェフユナイテッド千葉)ゴール集】直近6試合11ゴール!千葉の"ヒーロー"が昇格に導く
J2リーグは、いよいよ今週末よりラスト5試合に突入する。 自動昇格争いは、首位に立つ清水エスパルスと勝ち点「1」差の2位横浜FCが3位のV・ファーレン長崎に大きく差をつけてリードしている状況。最短で今節にも2チームの昇格が決まる可能性がある。 清水は、今節を勝利し、長崎が引き分け、もしくは引き分けても長崎が敗れた場合にJ1昇格が決定。横浜FCは、勝利が絶対条件。その上で長崎が引き分け以下に終われば、こちらも昇格が決まる。新スタジアムで大分トリニータと対戦する長崎の結果に両者ともに左右されることになるが、昨年、最終節で自動昇格を逃した水戸とのアウェイ戦に臨む清水とホームで鹿児島ユナイテッドFCと対決する横浜FCは、今節を勝利し、他会場からの朗報を待つことはできるか。 大混戦のプレーオフ争いは、自動昇格を争う3位の長崎が一歩リード。ただ4位以下は混戦だ。4位のファジアーノ岡山と5位のベガルタ仙台が勝ち点で並んでおり、そこから勝ち点3差離れた位置にいる6位・ジェフユナイテッド千葉から8位のいわきFCまでは勝ち点「2」差。その他にも数字上は多くのクラブに可能性は残されているものの、現実的にはプレーオフ圏まで勝ち点5差の9位レノファ山口FCまでの争いとなりそうだ。 長崎、岡山、仙台は、残り試合のカードを見ても下位との対戦が多く、順当にいけばプレーオフ圏内を死守する可能性は高いが、長崎は第37節で千葉と、岡山は第35節でいわきとの直接対決を残している一方で仙台は横浜FCとの対決を残しており、その差がどのように影響を及ぼすか。 一方で第33節終了時点で、プレーオフ圏外の山形、いわき、山口は追いかける立場である上に、各チームが清水や横浜FCという上位との対戦を残しており、対戦カードだけを見ると厳しい立場なのは変わらない。 さらに山形は、今節が山口、最終節で千葉と2つの直接対決を残しており、いわきは第35節で岡山との直接対決に臨む。この直接対決を制することがプレーオフ争いへ生き残っていく上でカギとなりそうだ。 最下位のザスパ群馬のJ3降格が決まった残留争いは、残留圏まで19位の鹿児島が勝ち点10差、18位の栃木SCも勝ち点6差と厳しい状況だ。 特に鹿児島は、今節を引き分け以下に終わり、愛媛が引き分け以上かつ大分が勝利した場合にJ3降格が決まる。目の前の試合を勝ち続けていくことで残留への茨の道を切り開けるか。 一方の栃木は、愛媛との直接対決に臨む今節が山場だ。愛媛がリーグ5連敗と調子を落としている一方で栃木は2試合負けなしと調子は右肩上がり。清水と横浜FCとの対戦を残しており、こちらも残留に向けて茨の道は続くが、逆転残留を果たす上で今節がターニングポイントになるだろう。 勝ち点が30台の14位のヴァンフォーレ甲府から17位の大分トリニータまではまだまだ気が抜けない状況は続く。各チームが昇格を争っている上位との対戦を数多く残しており、そういった相手から勝ち点を奪えれば、残留へ大きく前進できるだろう。 それでも降格圏まで勝ち点9離れている水戸と甲府は残りカードを見ても安全圏と言えるが、愛媛は、リーグ5連敗中な上に、今節が栃木、次節が鹿児島との連戦。ここが残留に向けた山場となる。2試合負けなしの大分は、第35節で水戸、第37節で群馬との対決を残しており、ここでしっかりと勝ち点を積み重ねたいところだ。 いよいよ佳境を迎えるJ2リーグから最後まで目が離せない。