マウントゴックス、24億ドル相当のビットコインを複数のウォレット間で移動:アーカム・インテリジェンス
破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(Mt. Gox)は、24億ドル(約3600億円、1ドル=150円換算)相当のビットコイン(BTC)を11月11日に2つのウォレットに移したことが、ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)のデータで明らかになった。この動きは、最大の暗号資産が新たな記録を次々と更新し、週末に8万1000ドルを超えたなかで起こった。 受取人は「1FG2C…Rveoy」というウォレットから「1Fhod…LFRT」という新しいウォレットに3万BTC以上を移し、2億ドル(約300億円)をマウントゴックスのコールドウォレットに移した。「1FG2C…Rveoy」は、先週のマウントゴックスのウォレット移動でBTCの最大の受取人だった。 このようなウォレットへの送金は通常、ビットコインを公開市場で売却するために暗号資産取引所へ送金する前に、資産を新しいアドレスに統合するものだ。 マウントゴックスはかつて世界最大の暗号資産取引所であり、創業当初はビットコイン取引の70%以上を扱っていた。2014年初頭、ハッカーがこの取引所を攻撃し、推定74万ビットコイン(現在の価格で150億ドル、約2兆2500億円以上)が失われた。このハッキングは、2010年から2013年にかけて同取引所が受けた多くの攻撃の中で最大のものだった。 最新の提出書類によると、管財人は2025年10月31日を期限とする返済計画をまとめた。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:マウントゴックスの元CEO、マーク・カルプレス氏。(Parikshit Mishra/CoinDesk)|原文:Mt. Gox Shuffles $2.4B Bitcoin Between Wallets as BTC Hovers Near $82K: Arkham
CoinDesk Japan 編集部