消防団の魅力発信へ大分県が「応援サイト」開設 団員の声紹介、入団を後押し
地域防災で大きな役割を担う消防団員の減少が続く中、新たな団員を増やすため、県は消防団の魅力を発信するポータルサイト「おおいたの消防団応援サイト」を開設した。制作した県消防保安室は「少しでも消防団に興味を持ってほしい」とPRに力を入れる。 同室によると、昨年4月1日時点の県内の消防団員数は1万3244人で、10年前から約2400人減少した。少子化を背景に平均年齢も上昇し、現在は46・2歳。同室は「次代の担い手が不足している」と危機感を持つ。 サイトは10月7日に公開した。各市町村の消防団で活躍する幅広い年代の男女18人のインタビューを掲載。「家族を守りたいという気持ちだけでいい」「自分を助けてくれた消防団員に憧れた」といった声を紹介し、入団を後押しする。活動内容や、団員として登録するまでの流れも詳しく説明している。 消防団の入団資格は18歳以上で、対象の地域に住んでいるか通勤・通学していることが条件。詳細な内容は市町村ごとに異なり、サイトのフォームから入団の申請もできる。 県消防保安室は「消防団は地域防災の要。近年は豪雨災害などが続き、頼られるケースが増えている。消防団の維持・強化のために活動を理解して一歩を踏み出してほしい」と呼びかけている。