「言うことを聞かないから半殺しにしたった」 女児におぞましい凶行「勝田州彦」の父が語っていた息子への虐待
父親は元警官、母親も元県警職員
二つの未解決事件が、一気に急展開をみせた。別件で服役中の勝田州彦容疑者(45)が18年前の殺人未遂事件を自供して逮捕され、さらには17年前の殺人も認めたのである。異常な性癖に支配されながら女児への暴行、殺傷を繰り返してきたその当人の家庭環境とは。【前後編の後編】 【写真をみる】昔の女子中高生が書くような“丸文字”がびっしり…獄中から届いた「実際の手紙」 ***
前編【女児におぞましい凶行「勝田州彦」が獄中から送ってきた衝撃の手紙 やりとりを続けてきたライター・高橋ユキは「真意を測りかねる」】では、勝田容疑者と手紙のやりとりを続けてきたライター・高橋ユキ氏に、これまで無実を主張していた勝田容疑者の突然の変質について聞いた。 加古川市で生まれた勝田容疑者は、地元の小中学校を経て県内の私立高に進学。卒業後は海上自衛隊に入隊するが、長続きせず。語学専門学校に通った後、米国へ短期留学を果たしたのだが、帰国後はゴルフ場勤務や運送会社のガードマン、工員など職を転々としている。父親は兵庫県警の元警察官で、母親もまた元県警職員。10歳ほど離れた姉は早くに独立したといい、親元に住み続けた勝田容疑者は成人後、“異常犯罪者そのもの”と化していく。全国紙社会部デスクによれば、 「最初の逮捕は21歳だった2000年。明石市で10歳前後の女児数人に対し、腹を殴ったりわいせつ行為をしたりして逮捕されています。この時は10件超の余罪を認め、保護観察付きの執行猶予判決でした。続けて09年、姫路市で小学1年の女児の腹を殴り、懲役4年の実刑判決を受けました」
自傷行為で興奮
そして出所後の15年5月、姫路市で女子中学生の胸や腹をクラフトナイフで刺す「姫路事件」を起こし、翌年には懲役10年の実刑が確定した。 「この事件の公判では、勝田の異常な性癖が明らかになりました。中学校でいじめられた経験や両親の厳しいしつけが原因で、ナイフで自分の腹を刺したり彫刻刀で腕を切ったりと自傷行為を繰り返すようになったとのことで、出血する様子を見て興奮、快楽にふけっていたというのです」(前出のデスク) 高校入学後は、少女が登場するアニメに傾倒していったという。 「一審判決では、自分の血を見ながら、少女が血を流している姿を想像して興奮を覚えるという性癖が指摘され、“少女のシャツが血で染まるのを見たいという特異な性癖に基づき女子中学生を無差別に狙った”“他害行為への衝動は相当に根深い”などと認定されています」(同)