ヤマハの未発表ドライバーをツアー会場で発見! 「スマッシュファクターの数値が『1.5』を連発」(藤田寛之)【横浜ミナトチャンピオンシップ】
2024年8月8日~11日、神奈川県にある横浜カントリークラブ西コースで開催される「横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~」。各メーカーが未発表クラブを契約プロに打ってもらうためにツアー会場に持ち込むが、全米シニアオープンで2位に入った藤田寛之の周りに人だかりが。聞くと、「ヤマハの未発表ドライバーを今週から使用するかも」という。詳しく聞いてみた。
『RMX』ではなく『inpres』!?
藤田といえば、言わずと知れたヤマハの看板プロ。そのヤマハには2つのブランドがあり、ひとつがいわゆるプロモデルの『RMX』で、もうひとつが“やさしさ”を謳う『inpres』だ。プロモデルの『RMX』には看板プロである藤田の意向が多分に含まれているが、その『RMX』は昨年『RMX VDシリーズ』を発売したばかり。周期でいえば、今年でるなら『inpres』のはず。
現場にいたメーカーの担当者に確認すると、「発表前なので詳細は言えませんが」とのことだが、クラブを見せてくれた。ヘッドのソール部には『INPRES DRIVESTAR TYPE/S』の文字が。やはり現行モデルの『inpres ドライブスター』の後継モデルということで間違いないだろう。 では、歴代『RMX』を使い続けてきた藤田がなぜ、このタイミングで『inpres』をテストしているのか。藤田がいうには「実はいま発売中の『inpres ドライブスター』も3~4試合で使用しているので、はじめて『inpres』を使用するわけではないです」と前置きがありつつも、「うち(ヤマハ)のクラブは耐久性だったり、安全性だったり、信頼性だったりを守るあまり、外国ブランドのように反発係数の上限ギリギリを狙ったヘッドを作ってこなかった。だから、いままでのモデルでは自分が打ってもスマッシュファクターは1.48とかが最高で、いつもは1.45くらいがアベレージ。他社のクラブを打ったら1.5が出るのにです。でも、今回の『inpres』だと、1.5が必ず出る。1.51、1.52という数値もありました。2週間前くらいに初めて打ったのですが、それに一番驚いて、すぐに『まずはR&Aの認可が下りなくても、横浜ミナトチャンピオンシップのプロアマで使いたい』と打診しました」という。