年金受給の「最高額」はいくら?必要な年収の目安をあわせて解説
年金を最高額もらうための年収の目安は?
年金の最高受給額は厚生年金の加入期間や加給年金額などによって左右されるため、人によって異なります。ただし、標準報酬月額と標準賞与額の上限は決まっているため、報酬比例部分を最高額にするための条件・年収は計算できます。 具体的には、以下の条件が必須でしょう。 ●賞与150万円以上で年3回受給する ●報酬月額(月収)63万5000円以上 標準報酬月額の最高等級は報酬月額63万5000円以上の方から分類されます。日本年金機構によれば、報酬月額には、基本給のほか役付手当・通勤手当・残業手当などの各種手当も含まれます。 上記を計算すると、「賞与150万円×3回+月収63万5000円×12ヶ月=1212万円」の年収で加入し続けられれば、理論上年金の最高額の受給が可能です。 自身の詳しい年金受給額を知りたい場合は、日本年金機構が提供する「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を利用すると公的年金の受給目安などを確認できます。
令和6年時点で年金を最高額受給するには年収1212万円で厚生年金に加入する必要あり|加入期間によって年金受給の最高額は異なる
老齢基礎年金は20~60歳までの40年間保険料をすべて支払うことで、満額を受給できます。老齢厚生年金は年齢の下限が設定されておらず、原則70歳まで加入が可能です。そのため、厚生年金の加入期間が長いほど、受給額は増加します。 令和6年時点で年金を最高額受給するには、老齢基礎年金の満額受給にプラスして、現役時代に年収1212万円を稼がなければなりません。また、報酬月額(月収)が63万5000円以上かつ賞与額150万円以上で年3回受け取ることが、厚生年金を最高額受給するための条件になります。 自身の年金受給額を知りたい場合は、日本年金機構が提供するサービスなどを活用して、詳しい受給額の把握・老後の見積もりを立てましょう。 出典 日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額 日本年金機構 厚生年金保険の保険料 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー 監修:高橋庸夫 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部