サッカー元日本代表・中澤佑二と銀シャリ・橋本直が語る夢を叶えるヒント!中澤「モチベーションて考えたことないんですよ」
夢を目指す全ての方に夢を叶えるためのヒントや考え方を届ける番組「サッカー・ノート~夢を追うすべての方へ~」で、サッカー元日本代表の中澤佑二、お笑い芸人・銀シャリの橋本直、フリーアナウンサーの小山愛理が対談した。 番組収録中の小山愛理、橋本直、中澤佑二 この様子はテレビ神奈川(以下、tvk)、スポーツライブ+などで無料放送の他、tvk公式YouTubeチャンネルやSPOOXでも無料配信される。 今回は収録を終えた後の中澤佑二、橋本直にインタビューを敢行。撮影の感想などについて語ってもらった。 ――まず今回の収録の感想をお伺いしてもよろしいですか? 中澤「自分としては今までで一番熱が入ったというか、気持ちがこもった内容になったと思います」 橋本「中澤さんのキャリアが特殊だというのは元々知ってはいたんですけど、小学校6年生でサッカーを始めたとか、まだまだ知らない部分もたくさんあるんだなと思いましたね。だからすごい楽しかったです!」 ――番組内で中澤さんがブラジルに行かれた話がありましたが、失敗を恐れず行動する姿がすごいと思いました。不安は一切なかったですか? 中澤「不安はあったと思います。当時はブラジルがどこにあるかとか、言語のことも全然分からなかったんですけど、それよりもプロになることへの思いが強かったんです。今だったら不安に思うこともあるかもしれないですけど、当時は情報がなかった分だけ、行ってみないと分からなかったんです。行けばなんとかなるだろうという精神で飛び込みました」 橋本「すごいっすね!」 ――橋本さんはNSCに入られるとき、すべてを捨てる覚悟のようなものはありましたか? 橋本「あったかもしれないです。NSCには諦めるために行った感じはちょっとあったんです。お笑いをやってみて無理だったら、テレビに出ているお笑い芸人さんは別次元の人なんやなと思いたかったんですよ。会社員になって、お笑い番組を見て「うわぁ、もしかして自分もやっていたかもな」って思いたくなかったんです。だから、一回やってみて無理だったっていう事実が欲しくて入ったんです。中澤さんはプロになりたかった、僕はプロを諦めるために入ったという感じですね」 中澤「すごいですね」 橋本「もしやらなかったら、試してみてたらなって永遠に思うかなと思ったんです」 ――勝負の世界で二択の決断をしなければいけない時があると思いますが、どういう基準で選択と決断をしますか? 中澤「僕はどっちの道にしろ、自分がチャレンジしたいって思う道を選びます。昔、岡田武史さんに「一か八かで飛び込むんだったらやめた方がいい。」と言われたことがあるので、一か八かではなくて、ちゃんと自分の中である程度思い描いてるものの方に行きます。あと、僕は大事な決断をした後は絶対振り向かないようにします」 橋本「なるほど...」 中澤「あのチームに移籍していたらなとか、あの時こうしておけばなとかは絶対思わないようにしてます」 橋本「それはもう意味がないからですよね?」 中澤「そう、もう過去のことなので。振り返ってしまうと前に進めなくなってしまうんです。だから、僕はとにかくチャレンジをすることと、決断に対して絶対後悔しないように何事も自分で決めるようにしてます」 橋本「勉強になります!」 中澤「その代わり誰のせいにもできないですよ。全部自分のせいだから...」 ――中澤さんは壁にぶつかったり、しんどい時でもブレることはなかったと仰っていましたが、それはプロになりたいというモチベーションがあったからですか? 中澤「僕はモチベーションって考えたことなくて、そもそもモチベーションっていう言葉が僕の中でないんです。モチベーションが上がらないときの対処法をよく聞かれるんですけど、モチベーションって何?って感じなんですよ。その言葉を出してる時点で僕はもう負けだと思ってます」 橋本「じゃあとりあえず朝起きて行くんだ(笑)」 中澤「そう、行きゃいいんだよ。行ってやればいいじゃん」 橋本「ノる日もノらない日も?」 中澤「そう。だからモチベーションなんていらないんですよ」 橋本「すごいですね」 中澤「やれば得られるものもあるでしょう。僕はいつも子ども達にも言うんですけど、モチベーションなんていらないから、そんな言葉を使うなと。目標があるならまず練習しなさいと(笑)」 橋本「素晴らしいですね。ホントそうだ!」 ――橋本さんは、NSC時代は周りにライバルがたくさんいたかと思いますが、周りと差をつけるためにやっていたことはありますか? 橋本「もう自分のことで必死で、あんまり周りを見ていなかったです...もちろん嫉妬や妬みはありましたけど、もうパワーに変えるようにしてました」 中澤「周りを参考にするとかはなかったですか?この人はちょっと自分の理想に近いかなとか」 橋本「先輩は真似してましたけど、同期でライバルを真似することはなかったですね。ジャルジャルとか同期ですけどコントをやっていたので、じゃあ自分は違うことをしようみたいな」 中澤「漫才とかね!」 橋本「はい。あと単独ライブにゲストは呼ばないで、自分たちだけみたいなそういうストロングスタイルは憧れて採用したりしましたけど」 ――中澤さんはライバルと自分を比較したり、意識したりはしましたか? 中澤「僕は、自分以外全員がライバルだと思ったんで、年上年下関係なく全員見てました。この人はどんな練習してんだろう、何食べてんだろう、どういうこと考えてんだろうとか。グラウンドの中でも外でもずっと人間観察して、周りのやってないことを俺はやろう。周りのいいところは全部盗もうと思っていました」 ――自分のために周りを意識されていたんですね。 中澤「そうですね、自分が周りを追い抜くために。自分が周りに負けないようにするために、人間観察をしたり、研究したりしていました」 橋本「じゃあ、いいことは全部採用していたんですか?」 中澤「全部採用します。いいなと思ったことは、噛み砕いて自分の物にする。自分なりのアレンジ加えるので、まんま同じことはやらないです」 ――お二人は大切にしてる考え方や座右の銘はありますか? 中澤「あー!聞いてみたいですね」 橋本「やっぱりモチベーションが大事かもしれないですね」 中澤「あはは(笑)」 橋本「面白い事を言うのももちろん大事なんですけど、楽しそうにしてる人は魅力的だし、その方が人が集まってくると思うんです。元々そんな明るい人間じゃないので、多少意識してご機嫌でいたほうが良いのかなと思ってます。ご機嫌な人の方が一緒にいて楽しいじゃないですか」 中澤「いや、それは僕も同じです。自分の得意分野じゃない仕事もたくさんあるんですけど、楽しもうっていう思いでやらないと成長に繋がらないかなと思います。盛り上げようと思っても芸人さんたちには適わないので、とりあえず楽しそうに一生懸命やる。何事にも前向きにやることは結構意識してます」 ――最後に今の夢をそれぞれ教えてください! 中澤「2028年のオリンピック、ラクロスで金メダルを取りたい。アメリカがぶっちぎりに強いんですけど、勝つために僕自身もラクロスやアメリカの研究をしないといけないので、そこに情熱を注いで、日本が金メダル取れる確率を上げたい。今は大学のラクロスを指導してるので、その大学での子どもの成長を自分で支えていきたいし、その子どもたちがオリンピックを目指すっていう目標を持ってほしい。背中を押してあげたいし、日本のラクロス界を変えたいっていう想いがあります」 橋本「僕は、もうめちゃくちゃプライベートなことなんですけど...。サッカー経験者ではないんですが、サッカーやフットサルをやるのは大好きなんです。最近、芸人同士でやることが多いんですけど、経験者対素人でゲームをしたらたまたま勝てたことがあって。だからサッカー経験3年以内の人のチームを作って大会出ようかなって思っています」 中澤「いいね!」 橋本「なんかワクワクしてます(笑) サッカー経験3年以内で探すのが結構大変なんですよ。でも意外にバレー部とか野球部出身だけどサッカーをやってみたいって人いて、メンバーは作家さんとか、ディレクターさんとか、芸人さんとかもうバラバラです」 文=HOMINIS編集部
HOMINIS