無視できないクルマを“買うだけ”でかかる税金、なるべく減らすためのポイントは? 人気のSUVを例に金額をシミュレート
新車購入時にかかる税金をシミュレート【車種・グレード別】
クルマ購入時にかかる税金は、同じ価格帯の同一車種であってもエンジン排気量や車重、環境性能などによって変動する。クルマによって税金額にどれくらいの差があるのか計算してみよう。 トヨタ ヤリスクロスの場合 ヤリスクロスは純ガソリン車、ハイブリッド車ともにエンジン排気量は1.5Lで価格にも大きな差はない。しかし自動車税のグリーン化特例と、重量税のエコカー減税によって価格が高いハイブリッド車の方が6万円ほど支払う税金が少なくなる。 トヨタ カローラクロスの場合 カローラクロスは、ヤリスクロスよりも1ランク大きなエンジン搭載し、価格も高いだけあって税金額は大きく増えている。しかし、そのぶん環境性能が高いハイブリッド車の優遇によって受ける恩恵も大きい。 トヨタ RAV4の場合 カローラクロスよりもさらに1ランク大きなエンジンを搭載したRAV4は、366万6000円の「RAV4 G(ガソリン)」の購入時に支払う税金額が51万5873円にもなるが、ハイブリッド車を選べば10万円近く支払う税金が少なくなる。 RAV4 PHEVは車両価格が高いぶん消費税が大きく跳ね上がるものの、グリーン化特例により翌年度の自動車税が75%減税の1万1000円に抑えられるうえ「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」を申請すれば、55万円が後日キャッシュバックされる。
新車購入時は車両本体価格の+10~15万円を見積もろう
車体価格やオプション価格の消費税は内税となっているため、計算が容易な反面、支払った額の大きさに目が行きづらい。 また、実際の購入時には以上の税金のほかにも、代行手数料などの諸経費がかかる。もちろんそれらの費用にも消費税がかかるうえ、自動車リサイクル料金や自賠責保険料の支払いも必要だ。 クルマにかかる税金は、性能や価格に応じて累進的に増えていく。どこで折り合いをつけるかが、クルマ選びの大きなポイントと言えるだろう。
ピーコックブルー