「命の尊さを学んでいる」農業高校生が和牛「けんじ」と目指す「和牛甲子園で日本一」
「和牛甲子園」をご存知でしょうか?農業高校で和牛を育てている高校生たちの飼育方法や、育てた牛の肉質などを競う大会です。 【写真で見る】和牛甲子園で日本一を目指す高校生たち その「和牛甲子園」で日本一を目指す高校生たちの奮闘ぶりを取材しました。 ■和牛の第一印象は「大きくてびっくり」 糸島農業高校3年津田舞香さん「(牛の)あごの下とかを(ブラッシング)して気持ちよかったらあごを伸ばしたりして」 糸島農業高校3年森内まおさん「自分より大きくてびっくりしたけど、お世話をしていくうちにかわいいなあって」 福岡県立糸島農業高校の動植物活用科で畜産などを学ぶ津田舞香さんと盛内まおさん、それに向井優希さん。3人とも現在3年生で、今年が高校生活最後の年。3人で目指している大きな目標があります。「和牛甲子園」です。 全国の農業高校で和牛の飼育に取り組む高校生たちが一堂に集い、日頃の取り組みや育てた牛の肉質で日本一を競う大会です。 ■和牛「けんじ」とともに「日本一」へ 3人と一緒に日本一を狙うのは生後24か月のオス牛「けんじ」。この1年あまり、3人はつきっきりで世話をしてきましました。 和牛甲子園の審査では、サシの入り方が重要視されます。 そこで3人は、「けんじ」に与えるエサを「稲わら」にすることで、エサ食いを良くし、大きく育つようにしています。 ■「ビタミン含むエサだと『サシ』が入らない」 津田舞香さん「ビタミンが含まれているとお肉にサシが入らなくて」 RKB冨士原圭希アナウンサー「ビタミンがあった方がいいと思うけど、ビタミンがあるとサシが入りにくいんだ。エサの微調整で牛の味を作っていくんですね」 糸島農業高校では、エサとなる稲わらを外部から仕入れるのではなく、自前で用意しています。 冨士原圭希アナウンサー「広大な田園ですね」 津田舞香さん「10月になったらわらが出来上がるので、それをみんなで全部運びます」 糸島農業高校では、肥育牛2頭と繁殖牛6頭を飼育していて、校内でとれる稲わらだけでは十分ではありません。