「命の尊さを学んでいる」農業高校生が和牛「けんじ」と目指す「和牛甲子園で日本一」
士原圭希アナウンサー「1年くらいもたせるんですか?」 津田舞香さん「(この量でも)足りてない」 ■肥育牛と繁殖牛は異なるエサで飼育 稲わらをエサとして与えるのは「けんじ」ともう1頭の肥育牛だけ。ほかの牛舎にいる繁殖牛6頭には別のエサを確保しなければなりません。 冨士原圭希アナウンサー「隣に積みあがっているのは何?」 津田舞香さん「これはサイレージといって(雑草を)発酵させたものとなっています。サイレージは青草になるので、ビタミンが含まれていて元気に育ってもらうために繁殖牛にあげています」 冨士原圭希アナウンサー「肥育牛と繁殖牛であげるエサが違うっていうことですか」 津田舞香さん「はい」 ■エサを食べてみると… 冨士原圭希アナウンサー「結構においがしますね」 津田舞香さん「けど、甘酸っぱい感じ」 冨士原圭希アナウンサー「食べたことあるんですか?」 津田舞香さん「食べたことあります。美味しいです。せっかくなので食べて見ませんか?」 冨士原圭希アナウンサー「(青草を)食べる時が来るとは思わなかった。じゃあいただきます」「酸っぱいね」 津田舞香さん「乳酸菌です!それ」 冨士原圭希アナウンサー「直に乳酸菌の味だけするって感じ。ごめん。人間にはおいしくはないね」 このサイレージの元となっている草はある意外なところに生えていたものでした。 ■エサとなる草は「福岡空港」から 津田舞香さん「福岡空港の滑走路の横にある雑草を刈って、試験的にいただいています」 福岡空港では深夜草刈りが行われていて、その量は年間900トンにも上ります。 この草を有効活用してもらおうと、空港の関係者が糸島農業に定期的に届けているんだそうです。 空港では厄介ものの雑草を牛の飼育に活用するこの取り組みを、津田さんたちは和牛甲子園でも強くアピールしたいと考えています。 より質の高い和牛を育てるために3人が新たに試していることがあります。 ■竹の消臭効果でストレス軽減 向井優希さん「敷料に竹を入れていて、竹チップを使ったら消臭効果でストレスが軽減するか等を試験的にやっています。休息の回数が多いか、移動していたらどういうことを感じて移動しているかなどを見ています」