モンゴル戦の冨安起用は、誰に利益があったのか【加部究のフットボール見聞録】
冨安のキャリアにとってインテル戦とモンゴル戦でどちらが重要かは言うまでもない
3月25日の韓国戦にフル出場していた冨安は、同月30日のモンゴル戦にも先発。7点リードした71分にようやく途中交代した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)
「セリエAダイジェスト」という番組で、構成に関わらせて頂いている。地上波では終了した番組だが、今季からCS放送で復活した。役割は超人的な活舌、声量、演技力を誇るマルカトーレ青嶋の影武者なので管轄外だが、先日インテル戦を終えたボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督の会見の模様が流れた。首位で突っ走るインテルとのホームゲームで0-1の惜敗。悔やまれるのは守備の軸となる冨安健洋が筋肉系の故障で34分に退いたことだった。 「どうして冨安を14-0で勝てるモンゴル戦に出場させる必要があるのか。私も代表監督(セルビア)の経験があるが、彼らは長時間の移動を強いられ、いつもそのツケを払わされるのは我々クラブの監督だ。代表監督には、もう少しクラブに対するリスペクトを求めたい」 今季の冨安は、開幕から23試合連続フル出場を続けてきた。これはセリエAのフィールドプレーヤーでは最長で、この記録だ
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