北朝鮮、2日連続で戒厳・弾劾報道…「尹錫悦傀儡弾劾の声高まる」
北朝鮮メディアが12・3非常戒厳事態以降、韓国の弾劾政局を2日連続で詳細に報道した。 対外用の朝鮮中央通信と住民が見る労働新聞は12日、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)傀儡の弾劾を要求する抗議の声が連日高まっていて、政治的混乱がさらに深刻化している」と報じた。 北朝鮮は5日から尹錫悦大統領の非常戒厳宣言とそれによる韓国内の反政府デモ動向などに沈黙してきたが、1週間後の11日に初めて関連報道をしながら対南攻勢を再開した。 朝鮮中央通信は「各地で尹錫悦弾劾案推進、内乱犯罪者処罰などを要求し、ろうそく闘争が続いている」とし、国会前など全国で集会とデモが連日開かれたと伝えた。弾劾案の表決に参加しない韓国与党・国民の力を非難するデモが行われていることも伝えた。 また10日の国会本会議で「12・3非常戒厳事態」に対する常設特別検察官捜査要求案と尹大統領など主要人物8人の迅速逮捕決議案が通過したことも報じた。 朝鮮中央通信は国内メディアを引用し、「尹大統領が失敗しても戒厳をもう一度やればよい、早く扉を壊して中にいる人たちを引っ張り出せと言いながら軍部を積極的に煽ったという」とし、今回の戒厳事態が「事前に緻密に謀議された陰謀という内部の暴露が相次いで提起されている」と伝えた。 非常戒厳事態関連の捜査の速報も詳細に紹介した。尹大統領が内乱容疑の被疑者として立件および出国禁止となり、同じ容疑で拘束された金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が「非常戒厳事態の主動分子の一人として烙印を押された」と伝えた。また、大統領室と合同参謀本部、特戦司令部などに対する家宅捜索も報じた。