高木豊、里崎、片岡、岩本…「人気野球YouTubeチャンネル」仕掛け人は同一人物、その素顔とは
片岡氏とは関西人繋がりで打ち解ける
K氏は沖縄の地で片岡氏とも対面。片岡氏のキャンプ取材にスタッフとして同行を許され、2人でレンタカーに乗って移動することに。当時の車中での様子を興奮気味に振り返る。 「自分が片岡さんと同じ関西人だったり(片岡氏は京都府出身)、お互いに高校野球のマニアだったり、片岡さんが阪神タイガースジュニアチームの監督を務められている時の教え子達が、僕と同じ地区の後輩だったり……いろいろな共通点があって話が弾んだんです。片岡さんとしては『こいつおもろいな。俺が面倒見てやるわ』みたいな感覚だったのか、やさしく接していただいたのを覚えています。 キャンプ地での撮影が終わり、豊さんは朝8時半ぐらいのフライトで沖縄から帰られる予定だったのですが、その前に『一緒にそばを食べようか』と言ってくださったんです。那覇空港の立ち食いそばで食べている時、『東京で待ってるから、来いよ』と言っていただいて……その時の喜びは忘れられません。東京に行くことを即決しましたし、姫路名物の穴子を持参して、すぐに事務所にご挨拶に行きましたから(笑)」
出会ったタイミングが「すごくよかった」
K氏と出会った時のことを、高木氏はこう振り返る。 「(K氏について先輩から)聞いていたのは、学校の先生を辞めるっていう人間がいて、とにかく野球が好きだということ。『YouTubeチャンネルの制作スタッフとして採用しようと思っているのですが、一度会ってもらえませんか』と。ただ、野球が好きといっても、好きにもいろいろなタイプがあるじゃないですか。すごく好きだけど詳しいわけではなく、ただ野球を見ているだけとか…。そうだとしたら話にならならいなと思っていたのですが、話してみると割と野球を知っているし、オタクならではの深掘りもするし、何よりも野球に対しての熱を感じました。 その頃は、野球に詳しいスタッフがいなくて困っていた時期だったんです。渋谷の街に出て元甲子園球児を探したり、いわばYouTubeっぽい企画をやっていた時期はスタッフに野球の知識がなくても問題なかったのですが、野球を解説する今のスタイルへ移行していた時期だったので、スタッフに野球を知っている人間がいないと大変だなと思っていました。だから、彼(K氏)と出会ったタイミングがすごくよかったですし、縁ですよね」