高木豊、里崎、片岡、岩本…「人気野球YouTubeチャンネル」仕掛け人は同一人物、その素顔とは
『先生』と呼ばれている理由
気になったのは、『先生』という呼び名だ。類まれな野球オタクぶりに敬意を表され、そう呼ばれているのかと思いきや……。 「中高の教員免許を持っていて、もともと体育の先生だったので、先生と呼ばれているんです(笑)。当時は野球部の顧問になって甲子園出場を夢見ていたのですが、自分の場合は高校時代に甲子園に出場できていませんし、プロ野球選手にもなれませんでした。経歴にインパクトがないですし、このままでは勝負できないなと……。なので、教育の世界からは一度離れようと思ったんです」 野球の勉強をするため、安定した仕事ともいえる教員(公務員)を20代半ばで思い切って辞めたK氏。その頃に食い入るように視聴していたのが、高木氏らプロ野球OBが配信するYouTubeチャンネルだという。元プロ野球選手が解説するバッティングの理論や実践などに釘付けになり、大好きな野球漬けの日々を過ごした。
高木豊氏との運命の出会い
野球への熱い想いが、運命の出会いを引き寄せることになる。 「僕の地元の先輩が、偶然にも豊さんと知り合いだったんです。それも、豊さんや片岡さんのYouTubeチャンネルの動画を撮る仕事をされていると聞き、これは千載一遇のチャンスだと。とある時、その先輩が北海道日本ハムファイターズのキャンプ地である沖縄県名護市に動画の撮影で行っていることを耳にして、ダメもとで電話をしたんです。『荷物持ちで構いませんので、合流させてもらえませんか?自腹で沖縄へ行きますんで!』とお願いすると、先輩が上手く話をしてくださったのか、豊さんから『いいよ』と言っていただいて。『では、すぐに行きます!』と間髪入れずに沖縄へ向かいました。 プロ野球のキャンプ地に行けるうえ、いつもテレビやYouTubeチャンネルで観ていた豊さんにお会いできるなんて、プロ野球ファンからすれば天国じゃないですか。現地に着いて豊さんにお会いできた時は感激しましたし、目の前で行われているプロの練習を豊さんが横で解説してくれる。野球の知識が深められますし、『こんなに贅沢なことがあっていいのか!』とワクワクしました」