ドジャース山本由伸が2敗目「すごく悔いが残る」レッズ打線の“足”にかく乱…3回2死から4失点
◆米大リーグ レッズ4ー1ドジャース(26日・米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク) 【写真】足でかく乱したのはレッズの大谷翔平大好き男 ドジャースの山本由伸投手が、敵地でのレッズ戦に先発。5回を投げて6安打4失点8奪三振2四球で、3月21日のデビュー戦(対パドレス)以来10試合ぶりの2敗目を喫した。防御率は3・51となった。5回を100球で投げ終えた後、悪天候により試合が1時間9分中断。そのまま降板となった。登板中に味方打線もわずか2安打と、援護もなかった。試合は1-4で敗れ、今季初の同一カード3連敗。2019年以来5年ぶりの5連敗となった。 魔の3回。山本のリズムが、レッズ打線の”足”にかく乱された。三ゴロの野選で2死一、二塁。二塁走者は、今季31盗塁のデラクルス。虎視眈眈と三塁を狙う中、山本はけん制を挟んで警戒したが、フレーリーに二塁内野安打を打たれ、満塁とピンチを広げる。続くインディアに先制右前2点タイムリーを打たれた後、一、三塁からインディアに二盗を許す。マルティニには打ち取った当たりが左前に落ちる2点適時打を打たれて、0-4とされた。 3回の1イニングで37球を費やし、4被安打。100マイル越えの強い当たりは1本だけだったが、不運な打球もあり、雨雲が刻一刻と近づく中での序盤の大量失点となった。 「あのイニングがすごく悔いが残ると言いますか、良くない投球になってしまいました。点を取られていたにしても、なんとか最少失点でいけたら、また試合の流れも変わったと思いますし、とにかくあの場面を粘ることが出来なかったので、試合を優位に進められなかった」 レッズは、今季メジャートップの84盗塁。球団史上4位に相当する年間256盗塁のペースとなる。球団記録の年間310盗塁(1910年)を含め、上位3位は全て1911年以前の記録だ。ルール改正によるベース拡大や、デラクルスを筆頭に走力ある選手がそろい、近代ではまれに見るハイペースとなっている。三盗が17個、本盗が2個と果敢に攻めており、走者を出せば、気が抜けない投手泣かせの戦いを続けている。ド軍は16日の本拠地での同カード初戦で、デラクルス一人に4盗塁され、嫌でも神経質にならざるを得なかった。 けん制を含め、打者を進めない技術に定評ある山本。「どちらかというと日本の方が細かく練習するし、そういった部分はよく言われている」と自負して上がったマウンドだったが、デラクルスについては「多少、他のランナーと比べると、意識したというか。ランナーをノーマークにしないようには、もちろんしていた」と振り返った。 5回を球数100球で投げ終えたが、自然の力には及ばない。雷を伴う豪雨に見舞われ、打線の援護にも見放された山本の出番は、そこで終了した。
報知新聞社