スペックを追求したマザーボード多数のASRock。大容量コンデンサーや「Memory OC Shield」にも注目
特別企画【最新マザーカタログ 2024 秋冬】では、ASRock、ASUS、GIGABYTE、MSIのマザーボード主要4社の最新マザーボードを一挙紹介。AMD、Intelから新CPUが登場した今シーズン。この機会に最新プラットフォームへの乗り換えを考えている人、秋冬の各種セールのチャンスに新たに自作PCを組もうと考えている人の“マザーボード選び”の参考にしていただきたい。 【画像】拡張スロット:PCI-E 5.0 x16×2●主なインターフェース:M.2(PCI-E 5.0 x4接続)×1、M.2(PCI-E 4.0 x4接続)×3、SATA 3.0×6、USB 40Gbps×2、USB 20Gbps×1、USB 10Gbps×5、USB 5Gbps×7、USB 2.0×6、HDMI 2.1×1●LAN:5GBASE-T×1●無線:Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 ASRockのX870/Z890ラインナップはTaichiを筆頭にSteel Legend、Phantom Gaming、LiveMixer、Proを展開。ホワイトモデルもSteel LegendとProモデルを中心に選択肢を増やしている。両チップセットに共通する特徴としては高耐久20K・大容量1000μFコンデンサーの採用。安定性と長寿命を狙ったもので、特にZ890モデルではコンデンサー自体の実装数を減らして故障率を下げるといった方向性を打ち出している。Z890モデルではもう一つメモリ回路部にEMIノイズを軽減する効果があるという「Memory OC Shield」も注目。 ■ X870系マザーはATX×7モデル。X870モデルもUSB4搭載 8層サーバーグレード低損失PCBを採用し、110 SPSを用いた24+2+1フェーズの電源回路を構成する。ネットワークは5GbE。ESS製DACにWIMA製オーディオコンデンサー、Nahimicなどオーディオ機能も充実している。 Liteとはあるがスペック的にはTaichiと同じ。異なるのはデザイン。Liteはブラック/シルバーカラーで若干シンプル、シブみのある見た目になっている。LEDイルミネーションも省かれているので、LED不要派もこれなら満足。実売価格もTaichiよりグッと抑えられている。 ホワイトモデルになった“Steel Legend”。80A Dr.MOS仕様の14+2+1フェーズVRMを採用。8層PCBを採用することで信頼性と価格のバランスを取る。拡張スロットは2本と割り切ったレイアウトだ。ネットワークは2.5GbEにWi-Fi 7と背伸びはしない現実的スペック。 電源回路周りやレイアウト自体は同じホワイト系のSteel Legendに近いが、M.2やUSBが若干異なる。Steel Legendでは耐久性重視の20Kコンデンサー、ゲーミング向けUSBの「Lightning Gaming Ports」があるが本製品では省かれており、これらが価格にも反映されている。電源回路はSteel Legendと同等の80A Dr.MOS採用の14+2+1フェーズ構成。 X870 Pro RS WiFiとの違いは無線LANの有無。無線LANナシ仕様で若干安く、実売41,000円前後とお求めやすい価格を実現している。 VRMは110A SPSを用いた20+2+1フェーズと、Taichiに次ぐ豪華スペック。Phantom Gamingシリーズの上位モデルという位置付けだ。もう一つの見どころは拡張性。最上段x16スロットのほか拡張カードスロットが2基、M.2は5スロット搭載している。 一部はPCI-E 3.0、一部は排他利用になるところはあるが、将来を見越して拡張できる余裕が欲しいといった方に最適だ。 拡張スロットやM.2スロットの数、80A Dr.MOSを用いた14+2+1フェーズ電源回路などのスペックからおよそX870 Steel Legend WiFiのスペックに近い。ヒートシンクなどのカラーのほか2.5GbEチップが本製品はKiller、Steel LegendはDragonといった違いがある。 □各社の秋冬マザーを動画で総まとめ!【YouTube】
AKIBA PC Hotline!,石川 ひさよし