東北新幹線の硫酸漏れで乗客3人やけど、運搬した社長ら2人書類送検…ペットボトル溶ける
昨年10月、JR仙台駅付近を走行中の東北新幹線車内に硫酸が漏れ、乗客3人がやけどを負った事故で、宮城県警は9日、硫酸を運んでいた地質調査会社社長の男(42)(東京都台東区)と、運搬を指示した父親(81)(大分県日田市)を業務上過失傷害容疑で仙台地検に書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
発表によると、2人は昨年10月9日午前11時50分頃、新青森発東京行き「はやぶさ52号」内で硫酸を漏出させ、乗客の男児と両親にやけどを負わせた疑い。2人とも容疑を認めている。硫酸は適正な容器に入れる義務があるのに、2・7リットルのペットボトルに入れて運び、原形をとどめないほど溶けていたという。