BMW新型「M5」が登場! V8+電動モーター搭載で“Mモデル史上最強”の727PS/1000Nmを獲得。【新車ニュース】
BMWは10月2日、フルモデルチェンジした新型「M5」の国内販売を開始した。V8エンジンと電動モーターを組み合わせたM専用PHEV「Mハイブリッドシステム」を採用し、最高出力727PSと最大トルク1000Nmを獲得。BMW史上最強のセダンが誕生した。 【写真】これがBMW史上最強のパワーユニットを搭載した新型「M5」だ!(全25枚)
「BMW 5シリーズ」にハイパフォーマンスモデルが追加!
ビー・エム・ダブリュー・ジャパンは10月2日、V8エンジンと電動モーターを組み合わせたM専用PHEV(プラグインハイブリッドシステム)「Mハイブリッドシステム」を採用した新型「BMW M5」の販売を開始した。 ハイパフォーマンス車両を手掛けるBMW M社が開発したBMW M5は、プレミアムセグメントにおける高性能セダンとして、1984年に初代モデルが登場。今回発表の新型BMW M5は第7世代となる。 新型が搭載するPHEVのMハイブリッドシステムは、最高出力585PS(430kW)/5600-6500rpm、最大トルク750Nm/1800-5400rpmの4.4Lクロスバンク型V8ツインターボガソリンエンジンと、最高出力197PS(145kW)の電気モーター、容量22.1kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたもので、システム全体で最高出力727PS(535kWh)、最大トルク1000Nmを発生するBMW史上最強のパワーユニットの1つとなる。 Mモデル専用の8速Mステップトロニック・トランスミッションのハウジングに電気モーターを組み込み、BMWグループが特許を持つ「プリギアリング」によってモーターのトルクを最大450Nmまで増強できたことが1000Nmものトルクを発生させるカギとなっていて、そのパフォーマンスは、0-100km/h加速3.5秒、最高速度はオプションのMドライバーズパッケージを組み合わせると約305km/hに達するという。これらの強大なパワーは、Mモデル専用4輪駆動システムのM xDriveを介して路面に伝達される。また、モーターのみでの航続距離は約70kmとしている。 走行面では、ロングホイールベース、前後アクスルのトレッド幅の拡大、約50:50の前後重量配分、軽量構造、ボディとシャシーの接続剛性の向上等に加え、センシングと同時に最短時間で直接制御するホイールスリップテクノロジー、統合ブレーキシステム、可変ステアリングレシオを備えたスポーツステアリング、アダプティブMサスペンション、アクティブMディファレンシャル、BMW M5初となる4輪操舵を可能とするインテグレーテッドアクティブステアリングを標準装備し、サーキットでのダイナミックな走行性能と、通常走行での快適な乗り心地を高い次元で両立する新時代の「駆けぬける歓び」を実現した。 新型M5のボディサイズは、全長5096mm、全幅2156mm、全高1510mm、ホイールベース3006mm。エクステリアは、フロントにM専用エアロバンパーやガーニッシュ、夜間走行時にBMWブランドの象徴である造形を印象的にライトアップするBMWアイコニックグローを備えたM専用ブラック・キドニーグリル、リアにMカーボンリアスポイラー、M専用リアバンパーに設置した専用デザインのディフューザー、Mスポーツエギゾーストシステムが配され、ノーマルの5シリーズより75mmワイドなフロントフェンダーと48mmワイドなリアフェンダーが精悍な佇まいを表現している。 一方のインテリアでは、先代モデルに比べてボタン類が大幅に削減された運転席が特徴。BMWカーブドディスプレイは、最新の12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成。インストルメントパネル中央からドアトリムを立体的なクリスタル面が貫くBMWインタラクションバーを標準装備し、Mカラーのアンビエントライティングがドライバーの好みの走行モードに応じて室内空間をアーティステックに演出する。MマルチファンクションシートなどM専用装備品を随所に採用することにより、室内でもMモデルであることを主張している。 さらに日本仕様においては、世界標準装備のパノラマ・ルールに比べ30kgもの軽量化と車体重心の低下を実現するカーボン強化樹脂製のルーフを標準装備としたほか、BMW Individualレザーメリノシートやアルカンターラヘッドライナー、最高の音響空間を提供するBowers & Wilkinsダイヤモンドサラウンド・サウンドシステムを標準装備。アクティブシートベンチレーション(前席)や4ゾーンエアコンディショニングも標準装備され、スポーティなMモデルながらも、BMWラグジュアリーモデルに相応しい快適性を提供するという。その上で、車両本体価格を従来モデルの1998万円に据え置く戦略的な価格で販売する。