差別「自分事として考えて」 強制不妊原告らが経験報告
ハンセン病問題に取り組む市民団体「ハンセン病市民学会」(大阪市)は12日、札幌市で交流集会の分科会を開き、障害者らが不妊手術を強いられた旧優生保護法を巡る国賠訴訟の原告小島喜久夫さん(82)らが、経験した差別について報告した。参加者らはさまざまな差別に直面した人の横のつながりや、差別を自分事として考える必要性を訴えた。 小島さんは病院で強制的に精管切除手術を受けさせられた当時を振り返り「悔しい思いをした」と語った。昨年3月に札幌高裁が国に賠償命令を出したが、国は上告した。今月29日に最高裁での口頭弁論を控え、小島さんは「絶対に勝ち取って帰ってきたい」と決意を示した。