LVMH が新たに買収した「静かなラグジュアリー」ブランド、成長のチャンス:Luxury Briefing
アイウェアを買収する大手ラグジュアリーブランド
独立系アイウェアブランドにとって、エシロールルックスオティカの規模は小売環境を厳しいものにしている。たとえば、オリバーピープルズの創業者ラリー・ライト氏の息子であるギャレット・ライト氏は2021年、成長資金の必要性を理由に、当時創業11年だったギャレット・ライト・カリフォルニア・オプティカル(Garrett Leight California Optical)の株式の過半数を売却している。 ギャレット・ライト氏は、11月初めのGlossyポッドキャストのエピソードで、「当社は多くのブランドよりも手が届きやすいが、同等の品質の製品を手に入れることができる」と語っている。「シャネル、プラダ、グッチといったラグジュアリーなデザインメゾンやブランドのなかには、当社よりも200ドル(約3万円)も高い眼鏡を販売しているところもある。しかも大量生産されている」。 一方、2014年に設立されたケリング(Kering)のケリング・アイウェア(Kering Eyewear)は、2021年以降、デンマークのアイウェアブランド、リンドバーグ(Lindberg)と米国を拠点とするブランド、マウイ・ジム(Maui Ji)、そしてフランスのアイウェアメーカー、UNTを買収している。 LVMHは10月に発表した最新の四半期決算で、売上高が前年同期比9%増とアナリストの予想を下回り、成長が鈍化したことを報告した。その後、LVMHの株価は今年最低水準まで下落した。 世界のアイウェア市場は、2022年には1070億ドル(約16兆円)だったと報じられており、2030年には一桁台の成長率で3238億ドル(約48.3兆円)に達すると予測されている。 テリオス以前、バートン・ペレイラには4人のオーナーがいた。バートン氏とペレイラ氏に加え、ブランドのCFO兼COOのロバート・フィドラー氏、元社内マーケターのティム・カディエンテ氏である。 [原文:Luxury Briefing: LVMH’s newly acquired ‘quiet luxury’ brand provides opportunity for growth] JILL MANOFF(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)
編集部