全試合先発の山梨学院エース、強打の広陵打線に挑む センバツ準決勝
◇第95回記念選抜高校野球大会第11日第1試合 山梨学院―広陵(11時開始予定) 山梨学院のエース右腕で全4試合で先発してきた林謙吾投手(3年)を、注目打者の真鍋慧(けいた)選手(3年)が引っ張る強打の広陵打線がいかに攻略するか。 広陵は1~4番までの上位打線が活発だ。3番に入る真鍋選手は準々決勝で二塁打2本を含む3安打とバットが振れている。後ろを打つ4番・小林隼翔選手(3年)も打率5割でチーム最多4打点と勝負強い。相手からすれば真鍋選手だけを警戒するわけにはいかない打線で気が抜けない。 投手陣は、2試合で計268球を投げた2年生右腕・高尾響投手を準々決勝で休ませられたのは大きい。左腕の倉重聡投手(3年)が準々決勝で先発して好投したのも好材料だ。 山梨学院は、先発が予想される林投手の出来が鍵を握る。ここまで持ち味の制球力を軸に安定した投球が光った。ただ、1、2回戦を完投するなど計436球を投じており、疲労の影響が気がかり。継投も視野に入れたい。 打線は準々決勝で今大会初の2桁得点を挙げて上り調子だ。主力全員が打点を挙げ、上位から下位までのどこからでも好機が作れて得点も狙える。山梨県勢として春夏通じて甲子園初の決勝進出が懸かる。【浅妻博之】