【本日、東証グロース上場】visumo 井上社長「ブランディング強化で営業、採用促進」
ビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo(ビジュモ)」を運営するvisumoは2024年12月26日、東京証券取引所グロース市場へ新規上場した。EC用途以外の活用促進や自社のブランディング強化により、ARPU(1ユーザー当たりの平均的売り上げ)向上と新規顧客の獲得を実現する方針だ。 「visumo」はUGC(ユーザー生成コンテンツ)や動画といったコンテンツを収集し、自社ECサイトなどに掲載することで、CX(ブランド体験価値)向上につなげる。2024年9月末時点で、ニトリ、資生堂など大手企業を含む649社が利用している。2024年3月期の売上高は前期比30.0%増の6億7800万円だった。 2027年度までの中期成長として、①既存顧客との取引拡大 ②EC用途以外での活用促進 ③製品開発力の強化――を軸として掲げた。ポテンシャル市場の開拓やAIの活用により、事業を拡大するという。 <営業や採用を強化> 上場の背景には、事業拡大に向けたブランディング強化があるという。 「企業としての信用を高めることで、営業や採用につなげていく。さまざまなステークホルダーに対して、さらなる信用を持って取り引きする。テック企業としての採用はどこも苦戦している。全体の体制を強化するためにも、自社のブランドの強化は早期にするべきだと考えた」(井上純社長)と説明した。 上場初日の株価は、公開価格770円を34.5%上回る1036円で初値を付けた。 初値については、「まず気持ちは非常に安堵している。投資家から期待されていることを非常に強く感じた。これからは上場企業として、情報の開示や安定した事業成長に努めていく」(同)と話した。
日本ネット経済新聞