理不尽極まりないランパードの解任劇。そもそも招聘の動機は何だったのか──【現地発】
功績を残した歴代の監督も、勝てなくなったらスパッと
またしても繰り返されたのが、チェルシーの拙速な監督交代だ。いや、今回のフランク・ランパードの解任はとりわけ辻褄が合わないと、ケイ記者は指摘する。そもそも招聘の動機は何だったのか──。理不尽を追及する。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2021年2月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 1月24日のFAカップ4回戦、チェルシーが本拠地スタンフォード・ブリッジでチャンピオンシップ(実質2部)のルートン・タウンを迎え撃った試合だ。スタンドにこんなバナーが掲げられた。 「フランクこそ、我々は信ずる──これまでも、今も、これからもずっと」 フランクとは、もちろんフランク・ランパード監督だ。選手としてチェルシーで活躍し、クラブの歴代最多得点記録を塗り替えたレジェンドは、この時、厳しい逆
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