発熱?減量苦?内紛?WBA王者が調印式をドタキャンした井岡一翔の大晦日世界戦は無事に開催されるのか…様々な情報が飛び交う中で今日30日正午から注目の前日計量
一方でマルティネスのチーム内に“内紛”が起きているとの情報もある。マルティネスのプロモーター&マネージャーを務めるのは、無敗の元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)と、2度戦い、その歯を折ったことで知られるアルゼンチンの“英雄”でもある元2階級制覇王者のマルコス・マイダナ氏。今回も来日予定だが、米国の大手プロモーション「PBC」ともプロモート契約を結ぶなど、マルティネスの“利権”を巡って、内部がゴタついており、陣営のコントロールが効かなくなっているという情報もあるのだ。 ただ今日正午から予定されている前日計量をマルティネスが欠席すれば試合は中止となる。26日の公開練習のドタキャン時に、志成ジムの二宮雄介マネージャーは、「もし調印式に来なきゃ大変」という話をしていた。試合2日前の時点で調印式というオフィシャルの行事に姿を見せなければ、最悪中止の可能性があることを示唆していたのだ。その話を芳野プロモーターにふると「明日は予定通り計量は続行する。私たちはその可能性(中止)はないと考えて動いている」と願望も含めて中止の可能性は否定した。 井岡が人生をかけて挑むダイレクトリマッチが中止になる可能性は本当にないのか。JBCの安河内氏は、「明日の状態を見ないと何もわからない。試合だから詳しいインフォメーションは流さないので、こちらは状況を把握していません。想定されることとしてウエイトの問題もある。それもあってコンディションを整えたいということだと私は判断しているが、現時点では、インフォメーションがないのですべてが推測でしかありません」と困惑していた。 計量の前には、医師による検診も行われ、体温37.5度以上が危険領域だという。安河内氏は「ウエイトを落とすと体温も上がるので、その数値で決めることはないが、健康診断で、全体の状況を見てストップをかけることもある。慎重に診断することになる」と、異常が認められればドクターストップがかかる可能性があることを明かした。 2021年12月には、当時、WBO世界バンタム級王者だったジョンリエル・カシメロが、ポール・ハドラー(英国)との世界戦を行った際に、ウィルス性胃腸炎を理由に前日計量をドタキャン。試合が中止になったこともある。この時はWBOがカシメロ側に10日以内に診断書を提出することを命じてタイトルは剥奪されなかった。
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