1番ホールでティーショットを放つ

　西スポWEB OTTO!のゴルフ企画「スコア100、90、80の壁に挑戦」は今回、長崎県大村市の名門「大村湾カントリー倶楽部(CC)」で90切りを目指した。国内最大級のゴルフ関連ポータルサイト「ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)」が運営する「ゴルフテック福岡天神店」で指導を仰ぐ凄腕コーチ直伝のアプローチが威力を発揮。本企画で初めてのバーディーも飛び出したが…（池田郷） ■岩井千怜とラウンドしてみたら…【関連】 　■シャンクにおびえつつ… 　見せ場はニューコース5番のパー5(472㍎)だった。 　ティーショットのドライバー、2打目の3番ユーティリティーともよく飛んで、3打目はグリーン右からピンまで約25㍎のアプローチ。ただし、グリーンは砲台で、手前のカラーからピンまでは7㍎ほどしかなく、奥も激狭である。落としどころが極めて難しい。 　そのとき頭をよぎったのは、ゴルフテックでの事前レッスンで中村剛智コーチから手ほどきを受けたアプローチショットだった。 　「こんな感じで思い切りフェースを開き、普通にスイングしてみて」 　ヘッドの先端を時計の1時の方向に向ける感じで構えると、「もっと開いて」と中村コーチ。ヘッド先端を2時と3時の間くらいまで開く。ええー、これってシャンクしそうと思いつつスイングすると、出玉はやや右方向ながら、ふわりと球が浮き上がり、20㍎先付近の近距離にぽとりと落ちる。 　すごーーい！！ 　計測によると8500回転以上のバックスピンが掛かっていた。ぴたりと止まるはずだ。 　「目の前にバンカー、その奥のグリーン手前にピン…みたいな限られた場面で威力を発揮するでしょう」(中村コーチ) 　早くもラウンドで実践する場面が来た。コーチの教え通り、58度のウェッジのフェースを思いきり開いて強めのハーフスイングを試みる。 　ボールの行方は…。 　「おっ、ナイスショット！」 　ゴルフテック仕込みのアプローチショットは、同伴者も驚きのピン左50㌢にぴたり。楽々のバーディーだ。 　ちなみに大村湾CCの各ホールには、ユーモラスで意味深長な〝ニックネーム〟が付けられている。バーディーを取ったニューコース5番ロングは、計13カ所のバンカーが配置されており、その名を「死の13階段」という。 　コースガイドによれば、グリーン周辺のバンカー群につかまれば、速くて傾斜の強い砲台グリーンに球を落としても、ほぼ止まらない。まさに”死の13階段”である。そんな豆知識、事前に知らなかったのがよかった。プレッシャーに負けて、大叩きしたかもしれない。