初バーディーを生んだゴルフテック凄腕コーチの直伝アプローチ。絶景の大村湾CCで90切りに迫るも「ルビコン川」は渡れず?【西スポottoゴルフ企画】
■ルビコン川を渡る決意で
というのも、朝イチの1番ホールは不吉なニックネームの重圧に身を固くし、手痛いトリプルボギー発進となったからだ。同組で回った松田達也ディレクターが「きょうラウンドする大村湾CCは『ルビコン川』や『見返り美人』といった面白い別名があるんですよ」と余計な知識を吹き込むもんだから、必要以上に意識してしまった。 そのルビコン川こと1番ホールは、川が幾重にも入り組んだ見るからにトリッキーな印象だ。川越えのティーショットは、中村和喜副支配人のアドバイスを参考にして5Wで刻むも、スイングが萎縮してチョロ。さらにグリーンを狙った3打目を池に打ち込み、肩を落とす。 スコア90を切るため「ルビコン川を渡る」かのような重大な決意で臨んだラウンドは出はなをくじかれ、2番ホールもダボとなった。 局面を変えたのは「鉄則」という別名が付いた3番パー4。2オンを無理して狙うと左手間の池、右サイドのバンカーにつかまりやすい。2打目は花道付近に置き、アプローチで勝負をかけるのが「鉄則」と説明する公式サイトのコース攻略法に従い、パーを取る。 4番パー、5番バーディーと調子は上向き、前半はバーディー1つ、パー4つを取って45打で終了。オールドコースに移動しての後半もアプローチがそこそこ安定して46打。合計91打と、わずかに目標に届かなかった。 90切りの課題はダブルボギーやトリプルボギーの撲滅。この日、バーディー1、パー6を取る一方で、ダボ以上が7を数えた。 この日は、「選択」というニックネームが付いたアウト9番ホールでラウンドを切り上げた。ゴルフを始めて5年弱。ショットやパットの技術うんぬんよりも、大けがをしないクラブ「選択」や、狙いどころの「選択」といったコースマネジメントの経験がまだまだ足りないー。そんな課題を痛感しつつ、夕日が大村湾をオレンジ色に染める絶景を目に焼き付けた。 ランチはニューコースのレストランで。長崎名物のトルコライスをアレンジしたビーフカツトルコライスや、新海鮮長崎ちゃんぽんなどに目移りしながら、「選択」したのは王道の鉄板焼きハンバーグランチ。 フォークを入れると肉汁があふれ、自家製ソースをかけると、熱い鉄板から湯気とともに立ち上る香りが食欲を刺激する。ほおばると熱々で肉々しい。ごはんが進んだ。 大村湾カントリークラブ・ニューコース 長崎県大村市東野岳町1420-1。TEL:0957-55-3131 大村湾カントリークラブ・オールドコース 長崎県大村市東野岳町1334。TEL:0957-55-7151 両コースとも福岡市内から2時間弱(長崎自動車道「東そのぎIC」を下車し約20分)。長崎市内から車で1時間弱(長崎自動車道「大村IC」を下車し約15分)
西日本新聞社