“アドベンチャー+スクーター”という新潮流! 手軽に“冒険”できる大人気の「ADVスクーター」3選
ADVがスクーターに新たな価値を付加
スクーター(コミューター)はヨーロッパが本国と言えるでしょう。 とくにイタリアはベスパをはじめとした専門ブランドがあるほど、スクーターが日常に浸透しています。 そんなイタリアがADVスクーターの新潮流を気にしないわけがありません。 反応したのは、同国ピアッジオグループ参加のスポーツバイクブランド、アプリリアでした。 同ブランド初のADVスクーターとして「SR GT 200」を2022年に発表しました。
エンジンは174ccの水冷単気筒SOHC4バルブとなっており、最高出力13kW(17.7PS)/8500rpm・最大トルク16.6Nm(1.7kgm)/7000rpmの性能を持っています。 スポーツバイク同等のニカシルコーティングを施したアルミ製シリンダーを用いるといった作り込んだエンジンで、西濃曲線に合わせて通常よりも大型の自動遠心クラッチを装備したトランスミッション(CVT)を用いています。 ADVでありながらアプリリアらしいスポーツ性能を追求しているといえます。 ロングストロークの前後サスペンションや大型のフロントスクリーンを備えたことでADVらしさを強調しています。 しかしボディデザインは、最上級の「RSV4」にも通ずる意匠を採用することでスポーツ製も強調しています。 ピアッジオグループには、ベスパやモト・グッツィといったブランドもあります。 とくにベスパはスクーター専門ブランドですが、ADVスクーターをあえてアプリリアブランドから登場させたということは、ADVを新たなスポーツスクーターと捉えているからではないでしょうか。 ちなみにSR GT 200のボディは、全長1920×全幅765×全高1295mmで、ホイールベース1350mm、シート高は799mmで、車両重量は148kgとなっています。 ADVスクーターには日本メーカーの追従もみられます。 ヤマハは2022年、新型スクーター「X-FORCE」を発売しました。