“アドベンチャー+スクーター”という新潮流! 手軽に“冒険”できる大人気の「ADVスクーター」3選
大型の「X-ADV」が火をつけたADVスクーター
ひとむかし前は、アドベンチャー・クロスオーバー(以下ADV)とカテゴライズされるモデルはマイナーな存在でした。 【画像】いま流行のスクータータイプの「アドベンチャーバイク」を写真で見る(33枚)
どちらかといえば、フルカウルを持ったスーパースポーツやネイキッド(ストリートファイター)が“普通のバイク”と捉えられ、大小様々なネイキッド・スーパースポーツがラインアップされてきました。 その流れは現在も続いていますが、その普通のバイクにADVが加わったとみて良いでしょう。 2013年にフルモデルチェンジしたBMWの「R1200GS」から発生したADVの流行は一過性ではなく巨大市場として定着・定番化しました。 現在も様々な新型ADVが登場しています。 しかしADVにも新潮流が出始めています。それがスクータータイプのADVです。 その先陣を切ったのは、2017年に登場したホンダ「X-ADV」です。
745ccのエンジンにオートマチックトランスミッション(デュアルクラッチ式トランスミッション:DCT)をパワートレインとし、車高を上げてオフロードも問題なく走れる斬新な大型スクーターとして登場し、人気を獲得しています。 それから2年後の2019年、X-ADVの弟分として登場したのが、149ccのエンジンを積んだ「ADV150」です。 すぐに人気モデルとなり、2022年には新型エンジンを積んだ二代目「ADV160」にフルモデルチェンジされ、現在に至っています。 ADV160は、エンジンが刷新されました。排気量を156ccに拡大した水冷単気筒SOHC4バルブとなり、最高出力12kW(16PS)/8500rpm・最大トルク15Nm(1.5kgm)/6500rpmのスペックとなっています。 このエンジンはパワフルながら、44.1km/L(WMTCモード値)という低燃費性能も特徴です。アイドリングストップ機能もついており、長い信号待ちなどでの無駄な燃料消費を抑えることができます。 外観はタフネス性を醸すデザインを引き続き採用しています。前130mm・後120mmのロングストロークサスペンションと、それに伴う最低地上高の高さも、ADVの雰囲気を高めています。ちなみにリヤサスペンションはリザーバータンク付きの高性能のもので、優れた減衰特性を発揮します。 足回りはさらに、ブロックパターンのタイヤに加えて前後ディスクブレーキを採用していることも特徴です。見た目だけではなく、機能性も追求している点に、ホンダの本気度が伺えます。 ちなみにボディサイズは全長1960×全幅760×全高1150mm、ホイールベースは1325mmでシート高は795mm、車両重量は134kgとなっています。