ミュシャ作品、万博に登場 チェコ出展、ボヘミアガラスで覆ったパビリオン本体が完成
チェコ政府は9日、2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンの詳細を発表した。同国出身の芸術家で、日本でも人気が高いアルフォンス・ミュシャ(1860~1939年)が制作した彫刻を展示するほか、ミュシャの世界観をイメージした現代アートを数多く展示する。チェコから輸入した木材とガラスを使ったパビリオンの本体部分も今月完成した。 チェコ館はらせん状の木造建築で、外側を同国名産のボヘミアガラスが覆う形状となっている。本体部分が完成し、現在は内装工事が進められている。2月末には内装がほぼ完成する見通しで、その後展示などの準備が進められる。 パビリオンにはコンサート用スペースが設けられるほか、ボヘミアガラスも購入できる。会期中にはビジネスフォーラムも開催し、対日経済関係の強化を図る。 9日、大阪市内で会見したチェコのオンドジェイ・ソシュカ政府代表は「大阪・関西万博は過去10年で最も素晴らしい万博になる。ぜひ前売り入場券を購入してほしい」と呼びかけた。(黒川信雄)