【プロ野球】厳しいシーズン続く「くふうハヤテ」の新戦力・大山盛一郎選手23歳にフォーカス(静岡)
プロ野球参入後、初めてのシーズンを送る「くふうハヤテベンチャーズ静岡」。長かったシーズンも終盤戦。ここまで113試合を消化し現在28勝77敗の最下位。厳しいシーズンとなっているくふうハヤテですが、9月に行われるドラフト会議での指名を目指し、選手たちのアピールは、続いています。 そのく「ふうハヤテ」に8月、突如、新戦力が!それが、内野手の大山盛一郎選手23歳。入団後、すぐにレギュラーに定着すると、主に2番セカンドで出場し、活躍を続けています。 (くふうハヤテベンチャーズ静岡 大山 盛一郎 選手) 「とにかく必死に毎日食らいつく、そういう気持ちでやっています。誰よりも元気で目立てるようにそこを見てもらいたいです」 そんな大山選手ですが、実は異色の経歴の持ち主。沖縄・興南高校時代には、3年生の夏に甲子園に出場。「オリックス」のエース、宮城ともチームメイトでした。 (くふうハヤテベンチャーズ静岡 大山 盛一郎 選手) 「宮城は中学校の時から知っているんですけど、中学校からすごかったですし、活躍をチェックしたらいつも刺激になっていたのでその辺は本当にありがたいなと思う」 高校卒業後は、単身アメリカへ。アメリカの大学スポーツ・最高峰のリーグに所属するカリフォルニア大学で結果を残すと、去年の夏、大リーグのドラフト候補が集うサマーリーグ、「ケープコッドリーグ」に参加。そこでも打率3割6分と好成績を残し、二塁手の最優秀選手に。一躍、メジャーリーグのドラフト候補に名乗りを上げたのです。 (くふうハヤテベンチャーズ静岡 大山 盛一郎 選手) 「(アメリカは)野球面だったらフィジカルがとてもみんな強いなと思っていて、それ以外だとみんな自分らしさ、個性を大事にする人が多いので、自分をどれだけアピールするかというのを意識していて、アクションを起こしてそしてそれが返ってくるというのはあっちで学んだこと、その辺はアメリカに行ってよかった」 しかし、2024年7月、メジャーのドラフト会議では惜しくも指名漏れ。その後、大山選手が、日本プロ野球でのドラフト指名を目指し、プレーの舞台に選んだのが、「くふうハヤテ」でした。 (くふうハヤテベンチャーズ静岡 大山 盛一郎 選手) 「2軍との試合をやると聞いたので、自分がどれだけ2軍相手にできるかとか、またハヤテは一年目の球団なので球団としても全部が新しい経験だと思うので、その一員になれるのはすごくいいこと」 アメリカで培ったガッツあふれる全力プレーと、力強い打撃が持ち味の大山選手。赤堀監督もその才能を評価しています。 (くふうハヤテベンチャーズ静岡 赤堀 元之 監督) 「バッティングに関しては凄くいいものを持っているし、積極的に打っているのはいいこと。向こう(アメリカ)からこっちでドラフトにかかりたいという意志の強さを持ってきている。全力でやってくれている」 異色の”逆輸入”からドラフト指名を目指す大山盛一郎選手。170センチの小柄な体には、大きな夢が詰まっています。 (くふうハヤテベンチャーズ静岡 大山 盛一郎 選手) 「自分の目標はもちろんドラフト。ただ、そこは置いといて、ハヤテのメンバーで野球ができることに感謝して、感謝を忘れずに思いっきり楽しみたい」 その大山選手も出場した17日の試合、「くふうハヤテ」は「オリックス」と対戦。4回表、「くふうハヤテ」は、満塁のチャンスを作ると、8番・ジェリソン・バスケス!タイムリーヒットで先制すると…、その後も9番・深草が…打つ。連続タイムリー。さらに1番・篠原にもタイムリーツーベースが飛び出し、この回、一挙4点を奪います。 投げては、7人の継投で、このリードを守り切った「くふうハヤテ」。「オリックス」を下し、9月4勝目を手にしました。