<目指せ頂点・21センバツ敦賀気比>選手紹介/6 /福井
◇焦らず自分らしく 吉崎空投手(2年) コントロールよりも気持ちで投げるタイプ。直球やスライダー、チェンジアップなどを投げ分け、「狙って三振を取れる」と自信を持ってきた。 だが昨秋の大会は登板機会がなく、挫折を味わった。東哲平監督から投球フォームについて助言されていたが、うまくいかなかった。その後の練習でフォームは改善し、1月に「だいぶ良くなってきたな」と褒められた。「信頼を勝ち取り、センバツでは活躍したい」と恩返しを誓う。 プロレスの内藤哲也選手のファン。帽子のつばには、内藤選手がよく使う言葉「トランキーロ」(スペイン語で「焦るな」の意味)の文字を書いた。「ピンチでも焦らず、自分の投球をしたい」と意気込む。 ◇素早く正確な送球 渡辺優斗捕手(1年) 肩の強さとフットワークの良さを生かし、素早く正確な送球をする。昨秋の県大会は2試合に途中出場し、積極的に声を出して投手を支えた。川下竜世コーチは「初の公式戦と思えない落ち着きぶりだった」と振り返る。東哲平監督も「正捕手の長尾に万が一のことがあっても、渡辺に任せられる」と期待する。 上加世田頼希投手(1年)とは、中学時代に大阪の軟式野球チーム「門真ビックドリームス」でバッテリーを組んだ旧知の仲だ。「厳しい練習も、励まし合いながら乗り越えている」と切磋琢磨(せっさたくま)している。 朝起きて布団をたたんだ後、外に出て深呼吸するのが毎日の日課。「福井は自然の空気がきれいで、気分がすっきりする」とほほえむ。