【ラグビー・トップキュウシュウAリーグ順位決定戦】優勝決定戦は、ルリーロ福岡が33-17で日本製鉄九州八幡に勝利。チーム発足から2連覇達成
11月25日(土)、トップキュウシュウAリーグの順位決定戦がおこなわれ、最終順位が確定した。サニックス玄海グラウンドで行われた1位、2位同士の対戦は、33-17でルリーロ福岡(以下、ルリーロ)が勝利した。 ルリーロは2年連続のリーグ優勝。敗れた日本製鉄九州八幡は2位となり、両チームともに12月23日(土)からの3地域社会人リーグ順位決定戦に進出する。 10月1日のリーグ戦で26-15と好勝負を繰り広げた両チームの再戦は、予想通り試合開始から激しいぶつかり合いとなった。 前半9分、ルリーロは相手ペナルティのアドバンテージが出たあと、CTB金崎廉大朗(かねざき・れんたろう/筑波大学卒)のチップキックをCTB八文字雅和(やつもんじ・まさかず/流通経済大学卒)が、インゴールで押さえて先制トライを奪った(7-0/ゴール成功)。 その後も試合を優位に進めるルリーロがトライを積み重ね、21-0で迎えた前半終了間際、今度は日本製鉄九州八幡が敵陣ゴール前5メートルのラインアウトから、得意のモール攻撃を仕掛ける。 モールを警戒しトライを阻止したルリーロだったが、そこから日本製鉄九州八幡はFWサイド攻撃と、SO今泉 仁(いまいずみ・じん/立正大学卒)のランプレーを組み合わせてトライを狙う。 11次攻撃でNO8西川 中(にしかわ・あたる/流通経済大学卒)が相手ディフェンスを突破してトライを奪った(21-7/ゴール成功)。 後半、先にトライを奪ったのも日本製鉄九州八幡だった。 開始早々に再び敵陣ゴール前でのラインアウトから、今度は意表を突くサインプレーで、ルリーロの裏をつく。PR藤田大貴(ふじた・ひろたか/佐賀工業高校卒)がトライを奪った(21-14/ゴール成功)。 その後ペナルティゴールを決めて21-17。日本製鉄九州八幡はワントライで逆転する点差まで迫った。
お互いのプライドがぶつかり合う、激しい攻防が続いた。 両チームには、かつてのコカ・コーラやサニックスで一緒にプレーした元チームメートが、多く所属している。 互いのプレースタイルを知り尽くし、皆トップキュウシュウ制覇を目指している。いつも以上に気合いが入る好敵手同士の競り合いだった。 ボールは縦100メートル×横70メートルのフィールドを幾度となく行きかい、トライチャンスと思った次の瞬間、ボールは自陣のゴールラインまで戻される。 拮抗する展開の中、チャンスを制したのはルリーロだった。 後半20分過ぎ、敵陣で相手ボールのスクラムを真っすぐに押し返し会心のターンオーバー。ペナルティーを奪うとタッチラインに蹴り出し、ラインアウトからモール攻撃を仕掛けた。 後半14分に交代したSH田辺雅文(たなべ・まさふみ/専修大学卒)が冷静にボールを捌きながら、最後は自らラックサイドを走り抜け、トライを決めた(28-17、ゴール成功)。