【ラグビー・トップキュウシュウAリーグ順位決定戦】優勝決定戦は、ルリーロ福岡が33-17で日本製鉄九州八幡に勝利。チーム発足から2連覇達成
その後、ルリーロは自陣ゴール前でのピンチを全員で必死に守り抜く。そうしてボールを奪い返すと自陣深くからでも果敢に攻めた。 後半39分には、自陣ゴール前で得たペナルティから迷うことなく速攻を仕掛け、90メートル以上ボールを繋いで、CTB八文字雅和が試合を決めるトライを奪った。
最後は33-17でノーサイドの笛が鳴った。 試合を終えてルリーロの後藤悠太ヘッドコーチは、「今シーズン一番苦しい試合でした。まずはリカバリーをして、三地域リーグは今日以上にフィジカルが激しくなるので、特にブレイクダウンの精度を上げていきたい」と語った。 昨年の三地域リーグでは、大阪府警に22-36、東京ガスに14-90で敗戦した。設立間もないチームにとって、レベルの違いを経験できたことは財産だったのかもしれない。 「ようやくスタートラインに立った感じです。去年は関東や関西との差を感じる結果になったので、これからが本番ですね」 島川大輝代表は勝利の安堵よりも意欲をにじませた。 前半9分、後半39分と2トライのCTB八文字雅和は、「昨年も優勝したが、今年はリーグワンがスタンダードだと思ってやってきた。そういった意味で課題が出た試合だったので、三地域リーグに向けてまた準備していきたい」と語った。
NO8西村光太は、「日本製鉄さんは昔からFWが強いチームです。モールアタックを阻止できたのは成果だった。先週九州電力さんと合同練習できたことも経験値になったので感謝しています。あとは三地域リーグ戦に全力で臨むだけです」と話した。 その表情は自信に満ちていた。 リーグ最終戦に相応しい熱戦に、約1000人の観客から大きな拍手が送られた。 トップキュウシュウ1位のルリーロは12月23日 か 24日にトップウェスト2位と九州エリアで対戦し、同2位の日本製鉄九州八幡は12月23日か 24日にトップイースト2位と関東エリアで対戦する予定だ。 日程と会場の詳細は、近日中に発表される。 (文:李 鍾基)