負のスパイラルに陥ったユナイテッド。2年目のテン・ハーフ政権を取り巻くムードは最悪に近い【現地発】
順調に進んでいたはずが、一転して混乱の真っ只中に
称賛を浴びた1年目とは対照的に、苦難のシーズンを送っているテン・ハーフ。はたして負のスパイラルから抜け出すことはできるか。(C)Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドで2年目の指揮を執るテン・ハーフが苦しんでいる。開幕当初から怪我人が続出し、新加入組はまったく期待に応えられず、さらに複数の選手と関係が悪化。ロッカールームも冷えきっている。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2024年1月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― ここ10 年ほどで、オールド・トラフォードではすっかりお馴染みとなった光景がある。マンチェスター・ユナイテッドが敗色濃厚になると、一部のファンは試合途中で席を立ち、残ったサポーターが声を振り絞って応援を続ける。 しかし、その声援も虚しく敗戦を告げるホイッスルが鳴ると、打ちひしがれた指揮官は、雨に濡れながらタッチライン沿いを歩いてピッチを去るのだ。 デイビッド・モイーズ、ルイス・ファン・ハール、ジョゼ
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