男性にも少なくない「ぬいぐるみと暮らす大人たち」 知られざる意外な本音
堀口:(ぬいぐるみが)入院されるときも、ご家族の方はこれまでの思い出がよみがえって涙を流されることもあるんですが、お迎えのときも涙いっぱいで再会されます。それは、治療の間、離ればなれになることで「これまでどれほど安心を与えてくれていたか」と、その存在の大きさに気付かされたり、ご家族のなかでいろんな変化が起きるからかなと思うんです。 こやま先生もおっしゃったように、自分だけの秘密だったことが、同じように大事にしてくれる人がいたことで、心が解放されるといいますか。「自分らしく生きていってもいいんじゃないか」という「自己ケア」みたいなことにもつながっているのかもしれませんね。
『わたしのぬいぐるみさん』(著)こやまこいこ (協力)ぬいぐるみ病院「ぬいぐるみ健康法人 もふもふ会 ぬいぐるみ病院」
大塚 玲子 :ノンフィクションライター