巨人・杉内投手チーフコーチが育成2年目右腕に160キロ指令「若いうちは球速も制球も両方追い求めてほしい」
巨人の杉内俊哉投手チーフコーチ(44)が7日、育成2年目の田村朋輝投手(20)に“160キロ指令”を出した。最速159キロ右腕は、G球場で行われた1軍秋季練習に一日限定で参加。ブルペンでの投球に熱視線を送った同コーチは「球速を落として制球を良くするのではなく、若いうちは球速も制球も両方追い求めてほしい。160キロまで伸ばして、それを(ストライク)ゾーン内に投げられるように」と、成長を期待した。 5月のJABA選抜新潟大会で159キロをマークした右腕には「あのスピードは魅力。いいものを持っている」と期待を寄せる。ただ、課題である制球面を改善しようとして、持ち味の球威が失われることは避けなければいけない。そこで「160キロまでいって、2軍、1軍で投げた時にやっぱり制球力が必要だと思う時がくるはず。そこで155キロを(コースに)投げ分けることができればいい。今は制球、フォームと技術(への意識)が先にいっている。技術とフィジカルともに意識を高く持ってやってほしい」と求めた。 杉内コーチにとっては、昨季3軍で指導した金の卵の一人で、今季3軍では30試合に登板して2勝2敗、防御率2・16をマークした。勝負の3年目となる来季へ向けて、田村は「今のいい状態をキープしたまま、来シーズンに入っていけるように。制球や球速、守備、けん制など全部をワンランクアップできるようなオフを過ごしたい」と力を込めた。(小島 和之) ◆田村 朋輝(たむら・ともき)2004年4月6日、東京・八王子市生まれ。20歳。小学2年時に野球を始め、別所中では町田シニアに所属。山形・酒田南では甲子園出場なし。22年育成ドラフト2位で巨人入団。背番号023。184センチ、81キロ。右投右打。
報知新聞社