ロシアでの歴史的な惨敗から、ドイツ代表はどう復興していくべきか
辛辣な批判が続出する一方で、ファンはなぜ平静だったか。
史上初のグループリーグ敗退が決まり、肩を落とすミュラー。リーダーの不在、ハングリー精神の欠如など、かつてのドイツ代表では考えられない問題を抱えていた。(C)Getty Images
優勝候補の一角を占めていたロシアW杯は、まさかのグループリーグ敗退という結果に終わった。大会開幕前、そして期間中に、国民が示した反応は? 歴史的なこの惨敗から、ドイツ代表はどう復興していくべきなのか。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2018年7月19日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― パブリックビューイングに数万人が集まり、巨大横断幕を掲げ、大騒ぎする。どの住宅の窓にもドイツ国旗が飾られ、通行する乗用車のミラーには赤黒黄の国旗の3色がペイントされている。国民全員がサッカー熱に浮かされた患者のごとく、明けても暮れても代 表チームの話題で毎日が過ぎていく。2002年から2014年までは、こうした光景が見られたものだ。 今回のロシア・ワールドカップはどうだったか。街中は静かなものだ。公園は親
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