【漫画で解説】子どもが友だちの悪口を言い出したとき、親が「意地悪はダメ」と言うのは逆効果?自分で解決策を導く言葉のかけ方
◆子どもが悪口を言い出したときの3つのポイント (1)気持ちを受け止める 「何があったの? 秘密って何?」といろいろ聞きたくなりますが、まずは、気持ち(この場合は、怒っていること)を受け止めましょう。受け止め方は黙認ではなく、子どもの言葉をそのままオウム返しするだけで大丈夫です。 (2)親が答えを考えない いろいろ聞いた結果、親は正しい解決法は何かを考えたくなります。しかし考えるのは、子どもです。話を否定されたり、遮られなければ、子どもは自分のペースでお話しできます。声に出すことで感情をコントロールできるようになり、言葉にすることで考えを整理できるので、話しやすい雰囲気を続けましょう。 (3)信じてもらえると、自分で解決法にたどり着く 親に言われなくても子どもは十分に「いけないこと」をわかっています。悪口を言っても、大好きなお母さんお父さんに叱られずに、少し悲しい表情で受け止めてもらえたことで、子どもは落ち着きを取り戻し、自分の頭で考え始めます。仲間はずれ、無視する(この場合)と考えたけど、「本当にそれでいいのか?」「他の方法はないのか?」と考え始めるでしょう。
◆自分で解決できる力を育む 子どもの年齢や成長によっては、自分で解決法にたどり着けない場合もあります。そんなときはヒント(A ちゃんには何かわけがあったのかもね)を出しながら、焦らずに信じて任せることで、自分で解決できる力を育んでいきましょう。 ある意味、お友だちの悪口を言える親子関係は、とても健全です。なんでも話せる安心感を育んできた結果ではないでしょうか。家で言えずに、外で言うようになって問題が大きくなる前に、吐き出させてあげましょう。もちろん、親自身が人の悪口を言いっぱなしにしないように日頃の言動に注意したいですね。 POINT:親がどうすべきか考えるより、信じて認めることで自分で考える力を伸ばそう NG:悪口を言うのは絶対にダメだよ! OK:( 子どもの気持ちを受け止めながら)何かわけがあったのかもね。 ※本稿は、『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
天野ひかり,とげとげ。