日本一“死ね”と言われてるかもしれない--誰よりもクズで自由な46歳、クロちゃんの「モンスター」メンタル
SNSのコメントにはすべて目を通す
SNSで寄せられる自分に対するコメントは、批判的なものであってもすべて目を通す。そして、もっともだと思えることはすぐに受け入れたりもする。 「いつもお気に入りの服ばかり着ていたら『お前、服3パターンしか持ってないだろ』って書かれたことがあって。それはそうだなと思って、気をつけるようになりました。でも、アンチの言うことも聞いてるって言うとあいつらが調子に乗っちゃうから、知らないふりしてコソッと実践してます」 理不尽な批判はサラッと受け流し、一理ある批判は真摯に受け止めて改善に努める。ビジネスパーソンとしてのクロちゃんはこの上なく有能で誠実なのだ。しかし、目標に向かってコツコツと努力をするのは大の苦手で、「努力だけは絶対にしない」と公言している。
「努力して成果が出ないのって嫌じゃないですか。だから、努力はしないと決めていて、何とか抜け道を探すようにしてますね。中学のときにも成績が悪くて、このままだと高校に入れないかもしれないってなったんですけど、勉強をするのは嫌だったから、内申点を上げて推薦をもらうために生徒会長になったんです」 努力はしたくないが、成果を出すための抜け道探しには余念がない。それはただの努力家なのでは……?だが「真面目ですよね」とこちらが言っても「いや、真面目じゃないし! 破天荒だから!」とはぐらかす。 「真面目というか、成立しないのが好きじゃないんですよね。バラエティに出るときに台本をしっかり読み込むのも、そうしないと人のせいにできないじゃないですか。台本通りにやってスベったら、それは台本を書いた人が悪い、ってことになりますから」 台本に書いていない面白いことを言いたい、という芸人としてのプライドはクロちゃんにはない。そんな彼がお笑い界で異彩を放っている理由は、もともとアイドル志望であり、芸人には何の興味もなかったからだ。 「お笑いをそんなに見てきてないから、何が面白いのかもよくわかってないんですよ。『M-1』を見ても、最初の方で振って伏線回収するネタは、振ったことを覚えてないから理解できないんです。わかってない中で自分なりの豪速球を投げているから、みんなと違うと思われて得をしているのかもしれないですね」