桐光学園、倉持慶太の開始直後のゴールを守り抜きヴァンフォーレ甲府U-18に勝利
6月23日、高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2024関東2部の第7節、桐光学園とヴァンフォーレ甲府U-18の一戦が行われ、開始直後に挙げた先制点を最後まで守り抜いた桐光学園が勝点3を手にした。 【フォトギャラリー】桐光学園 vs ヴァンフォーレ甲府U-18 前節まで1勝4分1敗の勝点6と波に乗り切れていない桐光学園にとっては、前週にインターハイ出場を決めた勢いを持ち込みたい。一方、3勝2分1敗の勝点11で4位につけるヴァンフォーレ甲府U-18も上位進出を図るには負ける訳にはいかない。 わずか1分足らずで桐光学園の奇襲が見事にハマる。キックオフ直後のボールを桐光学園GK1大村明裕が相手ゴール前に大きくフィード。それを前線にポジションを移したDF4青谷舜が競り合いからヘディングで折り返すとこのボールをFW30倉持慶太が左足でゴールへ蹴り込み先制。 しかし、徐々にペースを取り戻したヴァンフォーレ甲府U-18も長短のパスを織り交ぜながら両サイドに広く展開し桐光学園ゴールに迫る。37分には、細かいパスからゴール前でポストに入ったMF10濱野哉太が反転してDFを交わしシュートに持ち込むが、わずかにクロスバーを超え追いつくことができない。 サイドが変わった52分、途中出場のMF13五十嵐将が中央をドリブルで侵入しシュートを放つがクロスバーを直撃。五十嵐は68分にも右サイドを抉った(えぐった)倉持からの折り返しを合わせるが今度はGKの正面をつき、桐光学園が絶好の追加点のチャンスを逸してしまう。その後も一進一退の攻防が続くものの、最後まで守備の集中を切らさなかった桐光学園が虎の子の1点を守り切り勝利、中断明けの大事な試合で勝点3を獲得した。 試合後、桐光学園・鈴木勝大監督は「タイミング良すぎる時間帯に得点できたのは良かった。ただ、後半2点目3点目を取って行かなくてはいけない」としながらも「(インハイ予選で)優勝した後に気が緩まずホームで勝点3を取るための気持ちのこもったゲームはできた」と辛口ながらも選手たちを評価した。 キャプテンのDF2杉野太一も「最初、自分たちの仕込んだ形で1点取れて、守備の時間もありましたが、守りをゼロで抑えられたのは良かった」とチームの約束事であるクリーンシートという結果に胸を張った。 一方、敗れてしまったヴァンフォーレ甲府U-18・内田一夫監督は「相手の球際の強さやゴールに向かう姿勢に対して立ち上がりのあのような形を予測はしていたがやられてしまいペースを掴みきれなかった。ただ、このゲームでやるべきことを選手がやり出したことで形は作れるようにはなった。今後も今までで積み上げてきたことをどんな相手にもどんなスタイルのサッカーでもできるように続けたい」と今後に期待を込めた。また前半同点ゴールのチャンスを惜しくもものにできなかった濱野は「自分たちは高さが不足しているなかで最初の(場面で)集中力が欠け、対応ができなかった。(前半あそこで)自分がシュートを決めていれば…(今後は)自分のゴールでチームを少しでも引っ張って貢献できるように頑張っていきたい」と次戦に向けて気持ちを切り替えていた。 (文・写真=西山和広)