9月3日は「グミの日」 いまや国民的お菓子のマーケティングは「当事者意識」「共感ストーリー」「勝手連」で衰え知らず
「当事者意識」の醸成が、マーケティングのカギになる (C)Ho Su A Bi/shutterstock.com
「フェットチーネのシャリシャリ感が好き」「毎日食べてます。きょうはバッグにコロロが入っています」――筆者は2024年4月に『 グミがわかればヒットの法則がわかる 』(プレジデント社)を上梓した。取材・執筆時期に会った人にグミの話をすると、グミが嫌いだと言った人は皆無。老若男女問わずにグミを食べた経験があり、好きなブランド名を挙げてきたことには驚きだった。 グミはドイツ生まれ。1922年に菓子職人のハンス・リーゲルがクマの形をした「ハリボー」を発売した。それが世界的に広がり、日本のメーカーでは1980年に明治(当時の明治製菓)が「コーラアップ」を初めて商品化。 その後、「果汁グミ」(明治)、「シゲキックス」(UHA味覚糖)といったロングセラーに育っている商品が1990年前後に登場し、グミ市場が確立されていった。
本文:4,762文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
白鳥和生