トランプ氏が当選確実、ハリス氏破る…白人労働者層中心に支持広げる
【ワシントン=田島大志】米大統領選は5日、投開票が行われた。米メディアによると、返り咲きを目指した共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が当選を確実にした。民主党候補のカマラ・ハリス副大統領(60)は女性初の米大統領を目指したが、及ばなかった。 【地図】一目でわかる…全米の開票状況
トランプ氏は激戦州で健闘し、全米50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人538人のうち、過半数の270人以上の獲得を固めた。
トランプ氏は、2023年3月に不倫の口止め料を不正に処理したとするニューヨーク州法違反で米大統領経験者として初めて起訴された。同年8月には、自らの支持者が21年に引き起こした米議会占拠事件に絡んでも起訴され、4件の刑事事件を抱えながらの異例の選挙戦に臨んだ。
今年7月には、ペンシルベニア州バトラーでの選挙集会で演説中に銃撃を受け、耳にけがを負った。この銃撃を含め、2度の暗殺未遂事件に巻き込まれた。
選挙戦では、不法移民やインフレ(物価上昇)の問題を中心に厳しい政権批判を繰り広げ、ハリス氏を攻撃した。スローガンの「米国を再び偉大に」の頭文字から「MAGA(マガ)」と呼ばれる中核支持層は健在で、白人労働者層を中心に支持を広げた。