資産形成やってる人は半分以上…20~30代、月の貯蓄額は?「経済的なゆとりある」は3割満たず【1000人に聞いた】
ライフネット生命保険株式会社 (東京都千代田区)は、このほど「毎月の貯蓄と将来」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、毎月貯蓄を行っている人は約7割、月々の平均貯蓄額は「2.4万円」であることがわかりました。また、10年後の自身について「想像できる」と回答した人は約3割にとどまりました。 【調査結果】20~30代の毎月の貯蓄額は? 調査は、全国の20代男女500人、30代男女500人を対象として、2024年10月にインターネットで実施されました。 調査の結果、「毎月貯蓄を行っている」と答えた人は全体の72.5%。また、「毎月の貯蓄額」については、平均で「2.4万円」となりました。 これを世帯年収別に見ると、400万円未満の層は「1.3万円」、400~800万円未満の層は「2.5万円」、800万円以上の層は「3.8万円」であることがわかりました。 さらに、「毎月の貯蓄額を決めた理由」としては、「将来に備えるため」や「無理のない範囲だから」などのコメントが寄せられています。 続けて、「毎月資産形成を行っている」と答えた人(51.1%)に、資産形成のために「毎月の投資金額」を尋ねたところ、平均「2.0万円」となりました。 これを世帯年収別にみると、400万円未満の層は「0.9万円」、400~800万円未満の層は「2.1万円」、800万円以上の層は「3.5万円」でした。 さらに、「毎月自分へ投資を行っている」と答えた人(55.0%)に、「毎月の自分への投資額」を尋ねたところ、平均「0.7万円」となりました。 これを世帯年収別にみると、400万円未満の層は「0.4万円」、400~800万円未満の層は「0.8万円」、800万円以上の層は「1.0万円」であることがわかりました。 また、「経済的なゆとりがある」と答えた人は全体の27.7%にとどまっており、世帯年収別では、「400万円未満の層」で13.9%、「400~800万円未満の層」で26.5%、「800万円以上の層」では51.5%と大きな差が見られました。 次に、「現在の生活の満足度」を聞いたところ、「満足」と答えた人は9.9%にとどまり、「やや満足」(34.3%)とあわせても5割に満たないことが判明。 また、毎月の貯金額別の満足度については、貯蓄額が多いほど満足度が高まる傾向が見られ、「0円」(29.1%)と「5万円以上」(60.9%)を比較すると約30ポイントの差があることがわかりました。 他方、月々の資産形成の投資額別の満足度では、貯蓄額別と同様に投資額が多いほど満足度が高まる傾向があり、「投資をしていない」(35.6%)と「5万円以上」(60.8%)を比較すると20ポイント以上の差があることが明らかとなりました。 さらに、「現在の生活で満足と感じること(満足している+まあ満足している)」を聞いたところ、「家族関係」(67.7%)、「食生活」(57.8%)、「自由な時間」(53.0%)などが上位に並んだ一方で、「収入」(16.0%)、「貯蓄・金融資産」(24.8%)、「仕事」(31.4%)といった項目で満足度が低くなっています。 最後に、「自身の将来」について聞いたところ、全体の83.7%が「不安がある」と回答。月々の貯金額や投資額別では大きな差はみられないものの、貯蓄額や投資額が「5万円以上」と答えた人は、それぞれ79.5%、75.0%と8割に満たないことから、毎月の貯蓄額や資産形成のための投資額が多い人は、将来への不安は小さい傾向が見られました。 さらに、「具体的な将来の不安」としては、「給料や年金」や「育児の経済的な不安」「老後資金」などの声が挙げられています。 また、「将来に向けて、現在行っていることや気を付けていること」としては、「ポイ活」(62.0%)、「貯蓄」(59.3%)、「節約」(39.6%)、「資産形成」(39.5%)などが上位に挙がりました。 なお、10年後の自身について「想像できない」と答えた人は全体の71.8%となり、こちらも月々の貯蓄額と資産形成のための投資額が多い人ほど、おおむね割合が低くなる傾向が見られました。 ◇ ◇ 【出典】 ▽ライフネット生命調べ
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