「温めたら全部くっついた」「焼き目がうまく付かない」…お餅をおいしく焼く方法は? 家電メーカーに聞いてみた
年始の人混みが多い時期は、家にこもってお雑煮やお汁粉を楽しみたいところ。とはいえ、電子レンジでお餅を温めようとしたらお皿にくっついたり、オーブンで焼いたら外は焦げているのに中は硬い・・・なんていう経験はないだろうか? SNS上でも、「レンジで焼くのに失敗した」「お餅温めたら全部くっついた」などお餅にまつわる失敗談が多く投稿されている。 そこで、電子レンジやオーブントースターなど家電製品を開発・販売する「パナソニック」の広報担当者に、お餅をおいしく食べるコツを訊いてみた。 ■ よりおいしくお餅を食べるなら「グリル機能」 お餅を食べる際は電子レンジやトースターを使うのが便利。しかし、加熱が終わり扉を開けてみるとお餅が伸びきっており、お皿やトースターの網目にくっつきゲンナリしてしまうことは最早あるあるネタだろう。 担当者にその解決法を聞いてみると、同社で販売しているレンジの場合なら、フッ素加工がされている付属の「ヒートグリル皿」を使って加熱することでくっつきにくくなるのだとか。またオーブンの場合は角皿にクッキングペーパーを敷いて加熱すると、くっつきを防止できるそうだ(トースターを使用する場合は、対応可のペーパーかを要チェック)。 また、お餅の醍醐味といえば程よくついた焼き目だが、担当者によれば「レンジ機能は焼き目がつかないため、あまりおすすめしていません。よりおいしく食べるなら、グリルで焼くことをおすすめしています」とのこと。グリル機能といえば焼き魚やお肉などに使うイメージがあるが、高温かつ短時間で加熱できるため、お餅を焼く際にもぴったりなのだとか。 オーブントースターを使う場合、パックもちなら専用メニューがあれば簡単に焼くことができるが、薄切りや小さめサイズ、パック入りの丸餅、お餅を使ったお菓子「かきもち」など焼き加減がなかなか難しい種類もある。 その場合は手動で温度調整ができるトースターを使い、260℃という高温で焼き上げるとおいしくいただけるそうだ。「表面は焼けていても、内部は温まっていないこともあります。表面に焼き色がついたら一度取消ボタンを押して、そのまま1~2分ほど庫内に入れておくのがポイントです」と解説してくれた。 普段は使わない電子レンジやトースターの機能を活用したり、ちょっとしたひと手間をかけてみることでおいしいお餅が楽しめそうだ。 取材・文・写真/つちだ四郎