「カイロス」強風で打ち上げ延期 14日午後に次回日程を説明
宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京都)は、和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」で14日午前11時に予定していた小型ロケット2号機の打ち上げを強風のため延期すると発表した。 【写真まとめ】「カイロス」2号機の打ち上げを待つ人々 打ち上げる予定だったのは独自開発した固体燃料式のロケット「カイロス」(全長約18メートル)。京都の新興宇宙企業が開発した重さ約50キロの衛星や、台湾国家宇宙センターの実験用衛星、東京都内の高校生らが製作した衛星など計5基を積んでいる。 これらを地球周回軌道に投入できれば、民間単独としては国内初となるはずだった。 カイロス初号機は今年3月、内閣官房の小型衛星を搭載して打ち上げられたが、約5秒後に自ら爆発。ロケットが誤って「速度不足」と判断したためで、今回は設定を見直していた。 スペースワンは14日午後に次回日程などについて説明する。【駒木智一、加藤敦久】